愛称 ページ35
「アッポイー!」
「アッポイさんこっちー!」
A《またあのあだ名だ…》
リクルーティング終わり、ゲストさんの列でできた花道(?)を通ると色々な声が聞こえる。
私がいつも気になるのが彼の愛称。
アッ「アッポイでは無い!アップルポイズンと呼んでください?」
彼がそう注意しても、ゲストさん達には結構浸透しているようで、なかなか直してくれない。
本人も楽しんでいるようだから良いけど…
「アッポイさん!」
アッ「アップルポイズンです。おや?可愛いリンゴのブローチ。良いですね。似合ってますよ。」
彼の愛称は嫌がらせじゃない。
それはゲストさんの身につけているものや、表情、彼にかける声援で分かる。
そして彼にも伝わっている。
今も一人のゲストに向けている彼の優しい笑顔が、それを証明している。
A『アッポイさん。』
アッ「だかr…ってA!君までそんなんじゃ手に負えないよ…」
A『皆さんが呼んでいるから、私も読んでみたくなってしまって…ダメですか?』
アッ「…っ…いや、その…ダメという訳では無いが…私には女王様から貰った名前がある。」
A『そうですね。大切なものです。ですから皆さん!アップルさんの名前も、ちゃんと呼んでくださいね!』
ゲストに向けて笑いかける。
そう。私と違って彼らはマスターから貰った大切な名前。
もっと呼んであげて欲しい。
一人一人の心の中で、ずっと残り続けるように…
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時