いつもの朝 ページ2
?「ねぇ、まだ寝てんのー!早く起きないと、ミスターに怒られるよー?」
A『…ぅあ…?わかったおきる。おきるからさぁ…』
朝から騒々しい声で目を覚ます。ここへ来てからはもう日常だが。
A『勝手に部屋に入るのはどうかと思うよ、ジャック』
ジャ「だってノックしても反応が無かったんだもん」
そう言って頬を膨らませた彼、 ジャックハート は、キッチリとジャケットを羽織り、ハットを被っている。
時計を見るとリクルーティングまで30分もない。
A『…やばい』
ジャ「ちょっと、僕のことは無視?」
急いで髪をセットし、いつもの衣装に着替える。
ジャックがわーわーと何か言っているがスルーする。
結局時間ギリギリになってジャックと一緒にミスターに怒られた。
もっと早く起こしてくれればいいのにとジャックに悪態をつくと、
ジャ「Aの寝顔、可愛いじゃん?」
なんて口の片端を吊り上げて言うから、本番前に1発どついてやった。
そんな様子をばっちりゲストさん達は見ていて、黄色い歓声が飛ぶ。
こんなやり取りの何がいいんだか。
こんなので喜んでくれるなら、リクルーティングを成功させるため、何度だってやってやるよ。
雷の音が鳴って、リクルーティングがスタートする。
いつもよりジャックとの絡みを多くして、完璧に、美しくステージを舞う。
そのおかげか、リクルート結果は全員Yesを貰うことが出来た。
ジャックがニコニコと近づいてきて、ハイタッチを求めてくる。
それに笑顔で応じると、
ジャ「今日はいつもより楽しそうだったね。Aの笑ってる顔、好きだよ!」
って。そういうことをサラッと言えるのは、きっと彼が天然タラシだから。でも私は、それが友達として、だと理解している。
A『まったく、リクルーティング中だよ?それに相手が私だからいいけど、ピュアなゲストさんが聞いたら信じちゃうでしょ?』
ジャ「あはは!Aはブレないね〜相変わらず辛辣!そういうとこも好きだよ!」
キャー!とゲストと、スキャターから声が上がる。ため息をついてスキャターを睨みながら、ミスターとステージをおりた。
ジャ「Aだけにしか言わないよ…」
そう呟いた彼を残して。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時