【降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅱ (ページ32)

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帰宅1 ページ32

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彼が暫く帰らないと言って一週間以上が経った。

ニュースを見て、今回の東京サミットを狙ったテロ事件の犯人が無事に捕まったことがわかった。無地探査機のはくちょうがエッジオブオーシャンのカジノタワーにカプセルが落ちるかもしれないというニュースにはやはり驚いてしまった。

事件後いろいろニュースで解説をしていたが、自分の弱い頭では理解するまでには時間がかかった。

こんな事件を相手にしてる彼は、車しか相手にしていない自分とは違いすぎて本当にすごいと思う。

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10日目の朝、仕事に行こうとリュックを背負い、ドアを開けたらドアの先に、今帰ってきたのだろうか、10日前に見送ったときよりも酷い怪我をした彼が立っていた。

「ただいま」

『っ……え、零さん！？』

「これから仕事か…？行ってらっしゃい」

『これ、どういう…』

「ちょっと…まあ、いろいろな」

『誤魔化さないで！どれだけ、心配したと思って……』

「悪い…っ…」

『零さん！！』

傷ついた彼を見て驚き、状況理解するまでに時間がかかった。状況を理解するために事情を聞こうとしたら、ヘラっと笑い誤魔化そうとするので思わず怒ってしまった。

その時、彼が倒れそうになったので慌てて支えた。彼の肌が触れた時にその熱さに驚いた。怪我をしているだけでなく熱もあるようだった。

「悪い、大丈夫だから…仕事」

『いいから！！』

「……」

彼の意識があって良かった。自分一人では運べないので彼を支えながら頑張って歩いてもらった。

寝室に行き、一度ベッドに座らせるとコートやスーツの上着を脱がせてあげる。部屋を暖めなければと思い暖房と加湿器をつけて、部屋着を準備した。

『着替えられますか？』

「ああ…」

着替えられるかと問うとうなづくものの、ワイシャツのボタンを外そうとすると手元が覚束ずなかなか外せていなかった。

タオルなど準備しようと思ったが、着替えが先だと思いボタンを外して脱がせれば傷だらけの体に思わず目頭が熱くなった。

(無茶ばっかりして…)

着替えも終えて、ベッドに横にさせれば布団をかけて一度寝室を出ていった。

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執行人ネタやってますが、内容が難しくて、大幅カットです！