【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ48)

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待ち合わせ1 ページ48

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昼過ぎまで忙しい事を喜んでいた自分を恨みたい。彼が客として来店し、車検、修理以外にも、今夜会う約束をした。そんな約束をしてしまった以上、仕事などさっさと終わらせて早く会いたいと思ってしまう。

しかし、今日はとても忙しく定時には到底終える事ができなかった。仕事が終わったのは19時。クタクタになりながら仕事が終わったと連絡を入れる。《仕事が終わったら迎えに行く》と連絡が入っていたため私服に着替えたり、メイクを直したりしながら、今朝私服で出勤してきて良かったとつくづく思う。

「あれ、柴田さん、今日デートなんですか？」

『え？そんなんじゃないですよ』

「本当ですか？だって珍しく私服着てるし、帰るだけなのにメイクも直してるし」

『……たまたまですよっ。お疲れ様でした！』

「あ、逃げた」

準備をしていたら若い事務員の人にデートかといきなり聞かれた。違うと首を振るが、私服にメイクと図星をついてくる。彼女が言う通りなのだが、認めるわけにはいかないため、逃げるようにたまたまだと言いつつ、挨拶をしてから更衣室を出た。

携帯を確認すると《着いた》と連絡が入っていたため、急いで彼の所に向かう。直ぐに傷ついた彼の車を見つけて窓をノックして自分が来たことを知らせた。自分に気づいて、鍵を開けてくれたのでドアを開けて車に乗り込んだ。

『零さん、ありがとうございます』

「莉子」

『……！』

車に乗り込み、彼の方を見ながらお礼を言うと、名前を呼ばれてからすぐ、彼の腕が後頭部に回され、そのまま唇が重なった。思わず身体が強ばってしまうも、握られている片方の手を握り返しながら、彼からのキスを受け入れた。

『……っ…はぁ…』

どのくらい時間がたっただろか。唇が離されて思わず唇を抑えた。

(び、びっくりした…)

「莉子、明日の仕事はどうなってる？」

『午後からあります』

「酒は飲めるか？」

『飲めますけど』

「少し飲みたい気分なんだ。俺の家の近くにあるBARに行ってもいいか？」

『はい、お付き合いします。あの、…また泊まってもいいですか』

「ああ、そのつもりだ」

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サンデーうぇぶりで期間限定で無料配信されていたゼロの日常一話を見ました。ここでは高級マンションに住むという設定でしたが、意外と質素なお家に住んでいてちょっとびっくり笑