【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ40)

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女子会ページ40

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彼と過ごす日まで、残すところ3日となった時に、ひょんなことから、蘭とカフェでお茶をすることになった。ショッピングモールで買い物をしていたときに、一人で買い物をしていた蘭と遭遇したのだ。スーパーで一度会っただけなのだが、人懐っこい蘭はせっかくだからと自分を誘ってきた訳だ。自分は昔から車ばかりを相手にしていたため、同性の知り合いは少なく、女の子とお茶をするなどいつぶりだろうか。

「莉子さんは何飲みますか？」

『ええと…珈琲と、あと、ショートケーキ…かな。蘭さんは？』

「私はレモンティと、ティラミスにします」

飲み物とデザートが決まれば店員を呼んで注文をした。

「ありがとうございます」

『いいえ、これくらい。そう言えば、蘭さんは大学生？』

「え！違いますよ！帝丹高校の二年生です」

『そうなの？！随分大人っぽくて大学生くらいかと思った。ごめんね』

「いいですよ、莉子さんはおいくつなんですか？」

『26歳なの。はは、蘭さんとは10歳違うってことかな』

蘭について大学生くらいかと思っていたが、高校生と聞いたときには驚いてしまった。自分と一回りくらい違ったのだ。自分もまだ十分若いのだが、目の前に一回りも違う人がいると、どうしても年齢を感じてしまう。

「へえ、お仕事はなにされてるんですか？」

『米花自動車で自動車整備士してるの。昔っから車の類いが大好きで』

「わ、かっこいい！コナンくんから聞いてますよ、大型バイクに乗ってるって」

『はは、コナンくんはおしゃべりね』

「ほんとおしゃべりさんで、困っちゃいます。あ、それと、気になってたこと聞いてもいいですか？」

『うん？』

「莉子さんて、安室さんと付き合ってるんですよね？」

『え？付き合ってないよ？』

「本当に？！」

『本当に。え、何で急に…』

「だって、この間スーパーで会ったときにすごくお似合いだったから」

『ふふ、本当よ。それに付き合ってる人は別でいるから』

「安室さんじゃないんだぁ…で、今付き合ってる人はどんな人なんですか？」

『…優しくて、正義感に溢れてて、仕事ばっかりの人だからなかなか会うことが出来ないけどね。蘭さんはどうなの？』

「へえ…そうなんですか。私は付き合ってる人はいないけど、好きな人なら…あいつは、幼馴染みで探偵してるんですけど、推理バカで、今も厄介な事件に首突っ込んでるみたいだから、すぐには会えないんです」

『お互い苦労するね』

「ほんとですね」