【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ39)

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約束2 ページ39

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-安室透 side-

ポアロのバイトが終わり、着替えるために一度自宅へ戻った。シャワーを軽く浴びて、スーツに身を包む。左手につけた腕時計を見れば9時を過ぎていた。

準備ができた所で莉子に電話をかけると、電話を待っていたかのようにワンコールで出た。通話ができたのは5分足らず。その短い時間で、今日のお礼と、次回の約束についての話をする。自分も休みだから一緒に過ごしたい、と言ってくれた莉子。

ここ最近はかなり忙しく、ほとんど睡眠を取っていない日が続いており、正直身体は限界を感じていた。しかし、莉子の声を電話越しで聞いいたら疲れが何処か遠くに行った気がする。

(あぁ…早く会いたい…)

携帯の画面に映し出されている【柴田莉子】の文字を見つめ考えていた。

次の2連休は莉子と何をして過ごそうか。

取り敢えず家に帰ったら、まずは家にいるであろう莉子を抱きしめよう。莉子の手料理を食べて、それから一緒にお風呂に入って………恥ずかしがっているのが目に浮かぶな。お風呂からあがったら、抱きしめながら朝までゆっくり眠る。のんびりと朝食を食べて、その後は莉子が好きなドライブに行こうか━━━━

2連休の過ごし方を考えていたら、幸せから自然と笑みが浮かぶ。そろそろ行こうと思い、携帯をポケットに片付け、車のキーを握りしめて家を出た。