【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ24)

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休息1 ページ24

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『あれ、行っちゃった。何話してたんですか』

「秘密ですよ。行きましょうか」

『はい』

不思議に思いながら、車に乗り込み彼の自宅に向かった。到着した先には高級マンション。

(ここに住んでるのかな…)

疑問は確信に変わる。車を止めて高級マンションのエントランスホールに入った。彼はポアロでバイトをしつつ私立探偵探偵をしていると言っていたが、その2つの仕事をしてここまで稼げるのか、それともかなりの名探偵なのだろうか。彼にに対する謎は深まるばかりだ。

エレベーターに乗り込んでから彼の住む階に到着した。ここに来るまでにかなり防犯対策してあるマンションだと気づいた。さすが高級マンションである。

キーを使用して部屋の中に入る。白を基調とした部屋に、ダークブラウンにまとめられた家具が配置されていた。広くて綺麗な部屋であったが、生活感が感じられない部屋だという印象も受けた。

「適当にくつろいでください。僕、夕飯作っちゃうので」

『はい』

(なんか落ち着かない…)

そわそわしながらソファーに腰掛けるが、落ち着かずそわそわしてしまう。キッチンの方に視線を向けると、エプロンをした彼が夕食作りに取りかかった。先程、蘭とコナンが彼の料理をかなり褒めていたので、作っている過程が気になりキッチンカウンター前の椅子に座り彼を見ることにした。

料理をしている姿は運転している時と同様とても様になっていた。思わず見惚れてしまう。

一時間足らずで、ハンバーグにサラダ、スープを完成させる。効率の良さから、料理に慣れていることが改めて感じた。彼がカウンターに盛り付けられた料理を並べる。

『おいしそう！』

「口に合うと良いですが」

『いただきます』

彼が自分の隣に座り、手を合わせてから食べ始める。一口食べて、あまりの美味しさに顔が綻んだ。