【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ21)

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小さな探偵2 ページ21

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-江戸川コナン side-

少し遅くなってしまったが、居候させてもらっている蘭と夕食の買い物をするため、スーパーへと出掛けた。《夕食は何にしようか》等と何気ない会話をしながら野菜コーナーを歩いていると、少し先で、毛利探偵事務所の下の喫茶ポアロでバイトをしている《安室透》がいた。隣には知らない女性。普段女性に囲まれている彼であるが、特定の女性を連れ歩くなど珍しい。気になったら、推理せざるを得ない衝動に駆られるため、彼とその隣の女性との関係について簡単に推理してみた。

まずは表情。彼女の頬は微かに赤く染まり緊張している様子が伺える。肝心の彼は…

(うん、いつも通りだ…相変わらずブレねぇな、この人は)
(今思ったけど、警察庁警備課警備企画課所属のゼロで、黒の組織のスパイので、そしてポアロのバイト店員……ハハ、役者にもなれんじゃねーか？)

次は、パーソナルスペースについて。パーソナルスペースとは、人に近づかれて不快に感じてしまう距離の事で、距離が近ければ近いほど新密度が高いと言われているが…

(近ぇな、オイ…密接距離0だぜ)

密接距離は0cmで、互いの身体が触れ合う距離であった。つまり恋人と言うことだろうか。蘭にお菓子を見てきてもいいかと尋ね、許可をもらうなり二人に近寄り話し掛けた。

彼女のことを昔の友人というがどうも怪しい。気にはなるが、詮索するのもここまでにしようと思った。プライベートな事でもあるので世間話をする。