【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ19)

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大人のお誘い2 ページ19

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-安室透 side-

自分の問いかけに対する莉子の一つ一つの反応が、可愛らしく、愛おしく感じた。車の事になるとサバサバしているのに、恋愛の事になるとこのようにしどろもどろ。まるで別人だ。自分しか知らない莉子の姿を見て、一人優越感に浸る。

そんな莉子を更に追い詰めるように泊まりの誘いをした。《莉子を抱きたい》こんな疚しい気持ちが無いと言ったら嘘になる。自分だって一人の男である以上、付き合って間もなくても、好きな女は抱きたいと思ってしまう。

しかし、それ以外の理由としては、今一緒に居られる時間を少しでも長く、大切に過ごしたかったからだ。《今度はいつ》とデートの約束がすぐに出来ない。そして普通の恋人と違い、外でバッタリ会った時に気軽に話してあげられることが出来ない可能性だってある。バッタリ会った時に自分は《黒の組織の一員であるバーボン》もしくは《公安警察所属の降谷零》かもしれない。だから、正直莉子の《公にしないで欲しい》という申し出は有り難かった。

(俺の秘密は…いつまでも隠し通せるものではないな)

きっと、自分の恋人となった莉子には今後、迷惑を掛けてしまう事、心配にさせてしまう事、悲しませる事、泣かせる事、危険な目に合わせてしまう事…沢山あるだろう。そして、こんな自分に嫌気がさして、目の前から居なくなるかもしれない。そんな最悪な結果にならないためにも、きちんと自分の事を打ち明けようと思った。

(莉子は全て受け入れてくれるだろうか…今夜、話をしよう)

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急にシリアスになってしまいました。私もビックリです。

安室さんsideになると、どうしても陰がでてしまいますね。映画を見て思いましたが、彼は孤独なんだろうなって。だからこそ、誰か隣で一緒に悩み、苦しみ、時には笑い合ったりできるような人がいたら、心救われるんだろうなって思いながら書いています。

急にすみません！