【安室透/降谷零】走り屋なんて嫌いです Ⅰ (ページ14)

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彼に惚れるまで1 ページ14

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「そろそろ行きましょうか」

そう言って伝票を持ち立ち上がった彼は、会計を済ませてしまった。慌てて駆け寄りお礼を言う。二人で外へ出るなり、パーキングから車を取って来るとのことで、自分はカフェの前で彼の事を待っていた。

(かなり緊張する…安全運転約束したし大丈夫だよね…)

一人になり緊張がピークに達する。《事故りませんように》と強く願いつつ、軽くクラクションを鳴らされて心臓が飛び出しそうになった。目の前には相手の運転するRX-7。車の外見を見渡すが、特に傷はついていない。莉子は車の様子をみて一安心した。車は路肩に止められており、待たせるわけにはいかないので、ドアを開けて、頭がぶつからないように気をつけて乗り込む。

『お願いします』

「では、行きましょうか」

その言葉と同時に運転する彼を見た。サイドブレーキを上げ、指を滑らせるようにハンドルを握る。クラッチ、アクセルの順に踏み込み、ギアも握りNから1速にギアチェンジ。ゆっくり走り出すと同時に2速、3速と次々とシフトアップするため再度ギアチェンジ。

(………………………!!!!!!!!!!)

マニュアル車特有の、その複雑な動きを滑らかに操作する。マニュアル車に乗り慣れていれば、滑らかに操作できるのは当たり前なのだが、彼は自分の車を愛でるようにハンドルやギアを握ったり、操作をしていた。

　

車に乗り込んでから、彼に惚れるまでに時間はかからなかった。

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やっと惚れました。
長かったですね、、

マニュアル車、操作するの本当に大変なんです。
文章にするのはもっと大変でした笑

こんな感じで良いのでしょうか…汗