10話 ページ11
あのあと一人でテレビを見て
過ごしていれば何かと時間がたつのは早くて
早く帰ってくるって言ったくせに
時計を見るともうヒロトがマサキのところへ行くと出ていって1時間半がたってた
『あいつら、また喧嘩してんじゃないでしょうね・・、』
そうなると考えなくてもいい心配まで頭に浮かんでくる
元から本当に喧嘩っ早いヒロトとマサキ
兄弟仲良くて兄弟喧嘩こそしないものの
2人が揃えばしょっちゅう顔に傷をつくって帰ってくるから
心配で
ハァー、と大きくため息をつくと
ブーーーブーーーー、
ブーーーブーーーー、
『っ！』
テーブルに置いていた携帯が震え
ヒロトからの着信を知らす
なんだかそのことだけでも安心して
ピ、
『っもう、遅いぃぃーーーー！！』
私は電話に出るなりそう叫んだ
(うるせ、もう帰ってるとこだよ)
いや、こっちが怒ってるのに
何で逆ギレされんの、私が！
『もう！喧嘩してたんじゃないでしょうね？』
(してねぇよ)
『本当に？』
(疑ってんじゃねぇ、泣かすぞ)
『もう！！またそんな言い方するーー！ま
ぁ、してないならいいんだけど。んで、？ヒロトは今どのへんなの？』
私がそう聞けば
なんだかヒロトの話す声の後ろ側でガヤガヤと声がしはじめた
(ん？今もう山王だよ)
ヒロトがそう言うと
さっきよりも後ろのガヤガヤ感が増して少しヒロトの声が聞き取りにくくなった
『ん？山王？んーじゃあそろそろ夜ご飯つくりはじめなきゃ！』
(おう、作、っれ)
ドス、
ん？今のドスっての何？
いや、ちがうか。
まずは、その前に
『いや、何故に命令形？！もっと言うことあんでしょ？お願い、とか、何々食べたいな、とか！！』
(んあ？・・あ、わりぃ、ちょっと待て)
ヒロトがそう言うと
ドス、バキ、ドカ、
『へ？・・え、ちょ・・、』
いや、すっごい鈍い音しましたけど？
てか、え？！
今のもしかして
いや、もしかしなくても
『っちょっとあんた、今喧嘩してんでしょっ！？』
私がそう聞くと
(後10分で帰る)
と言うヒロトの声と
"こいつ、雨宮ヒロトだ・・"
"で、伝説が、現実になった"
なんて言う知らない声が聞こえ
ぶち、と電話はキレた
.
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青龍 葵(プロフ) - 更新されないんでしょうか？ (2017年12月31日 1時) (
レス) id: 7069733e86 (このIDを非表示/違反報告)
チャンス - 最高でした！ 続き待ってまーす！！！！ (2016年6月21日 22時) (レス) id: 3a1af415ef (このIDを非表示/違反報告)
s - 初めまして！いつも読ませていただいております！三人の想いが切ないです(･_･、)更新大変だと思いますが頑張ってください！待ってます！ (2016年3月24日 16時) (レス) id: 2b2b086bb8 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるちゃん(プロフ) - きゅんきゅんします！続きが気にます！！ (2016年2月20日 0時) (レス) id: 2806cd4078 (このIDを非表示/違反報告)
璃良 - 面白かったです！！ あれ？これってダンいいヤツだったりしますかね？ 更新頑張ってください！ (2016年1月12日 17時) (レス) id: 918f3c33d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小町-komachi- | 作成日時：2015年11月8日 21時
