検索窓
今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:205,429 hit

ep.208 ページ9

.



自分のステージまでずっとそわそわして落ち着かなかった
脳内の半分くらいをさっきのジョングクさんが占めてて、気掛かりで…

うぅ〜…ってなってたら、




ふわっと



知ってる香りがして



「…Vさ、…!」
「今日もキレイだね、Rouちゃん。」


まるで彫刻のようなVさんがするりと長い指で頬をなで上げる

「っ、!」
「……わぁ、カラコンだ。ピンクの髪、かわいい」
「V、さん…っ//」



息が詰まる。鼓動が早くなる。人を超越したかのような、そんな人が目の前にいて、今私を見つめている


まとう雰囲気がテヒョンさんの時とは違う、

魔術みたい


吸い込まれそうになる



「僕のこと見てて。」
「ぇっ…」
「……ジョングクじゃなくて、僕を見てて…」
「は…」


少し眉を下げて、私の顎に指を沿わしたまま


「気づいてるよ。僕はもちろん、ジョングクが体調悪そうなの。知ってる。でも言わないだけ。ジョングクは、僕が言ったところで止められるような奴じゃないから。」

「Vさん…なんで…」

「……きっとジョングクは今日もカッコイイよ。僕達の黄金マンネ。僕なんかよりずっとずっと、いいパフォーマンスをできるから、」

「そんなこと…っ」

「でも、Rouちゃんの瞳を独占していいのは、ボクだよ。」

「!」

「譲りたくないんだ。コレだけは、……ごめんね。」



コツン、とおでこをくっ付けて、もう一度「ごめんね」と繰り返す


「テヒョンア〜!」というホソクさんの声にVさんが顔を上げて、スリスリと頬を寄せてから

「じゃあね。Rouちゃん」

「あっ……!」



くるりと去っていく。その背に気づいた時には手を伸ばしていて

「え、」「!」

キュッとVさんの衣装の端っこを掴んでた

自分でも驚いて声が出た。当然Vさんもびっくりしてる


「ぁ、え、あ…っ」
「……Aちゃん?」

その一瞬、Aとテヒョンオッパに戻ったのが自分たちにもわかって


「ぁ、……えと…!」
「うん。」
「あたし、ジョングクさんのこと、心配です…。でも、その、___」
「ウン。」
「……なんでか、分からないんですけど、オッパのこと、目で追っちゃうんです」
「!」
「たぶん、今日も、そうです……たぶん…っ」

でもジョングクさんを忘れるとかそういうんでもなくて

「分からない…っ、オッパのパフォーマンスが好きってことしか、!」
「Aちゃん…」

ごめんなさい、今はまだこの感情が整理できないんです、ただ

「オッパも、私だけ見てて____」

ep.209→←ep.207



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (637 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1205人がお気に入り
設定タグ:BTS , 防弾少年団   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました!映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます!書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです! (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…!長いお話なので本当にありがたいです、、!何度でも楽しんでもらえると嬉しいです! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mila. | 作成日時:2020年5月2日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。