ep.219 ページ20
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「……どんどん増えてく、」
テヒョンオッパのものが自分の家の至る所に増えていく。洗面所とか、美容系のものも含めてたくさん。置ききれないです。もう……っ!
「オッパ……っ!も〜、うちそんなに広くないんですよぉ……!」
お風呂あがり、バスタオルを体に巻いたままフンギャッて怒ったら
「なーに、Aちゃん……お?」
「ひょわ……っ!!!?ぉおおお、オッパまだ入ってきちゃダメ!」
声を聞いて駆けつけてきてしまったオッパがドアから半分顔だしてて、一瞬固まってから
「あ____//」
「……ん?」
「ご、ごめんねぇえええ……!」
「え、」
ピューーっと顔を赤くして去ってく。アレ?
いつもなら「いひひ」って笑って近づいてきてたのに。あれ?
覗かれた私の方が置いてきぼりみたくなって、首を傾げる。
「…って、なんで私は覗かれたのに顔赤くしてないんだ……!」
鏡に映ってる自分の顔がすっとんきょうでぶちゅ、と頬を潰す。
「なんか変態オッパに慣れすぎてしまってた、いかんいかん、」
急いで部屋着(オッパが買ってきたやつ)に着替えると、リビングのソファーでちっちゃくなってたオッパが私の服を掴んで「……ごめんね」と見上げる
えええ、どうしたんですか、こんなオッパ初遭遇なんですが……?
「オ、オッパ、別に裸だった訳じゃないし、私が声あげちゃったのが悪いので…その、あの!」
わたわたしてたら、
「わっ……!?」
キュッとお腹に顔を押し付けて抱きつかれた
「…スキ。Aちゃん。」
「……はい、今日何度も聴きました」
「ガマンできなくなったら、ごめんね」
「ハイ?」
「いひ。可愛すぎて食べられない」
お腹で“んひ”と笑うから妙にくすぐったい
「じゃあ私はいつまでも鑑賞用ですか?」
んふ、と笑うとキョトンとして
「そんなこと簡単に言っちゃダメ!」
「…生物学的には女の子なので一応……オッパに女の子として見てもらえた方が私もこう、嬉しいというか、安心するというか、」
つまりなんていうか、テヒョンさんにならいいかなって、
そんなことさすがに恥ずかしくて言葉にできないけど
「こんな身なりですし、女らしいかと言われたらそうじゃないとこもありますけど…とにかくテヒョンさんにだけでも女として見られてたらいいなって…(笑)」
「なに言ってるの。最初から僕言ってるじゃん
____誰もオトコだなんて言ってないのに、って。」
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さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました!映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます!書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです! (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します! (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…!長いお話なので本当にありがたいです、、!何度でも楽しんでもらえると嬉しいです! (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2020年5月2日 21時