ep.210 ページ11
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ステージが終わって次のアーティストのステージを見るためにはけると、既にそこにいたナムジャアイドルの方に「Rouはやっぱり最高だね」と褒められた
嬉しくて「そうですか？嬉しいです」とえへへ、と笑うと「…あんまそういう顔しないでくれる？(笑)」
「え？」
「ほんと、無防備だから心配になっちゃうよ。僕も守んなきゃって気になる(笑)」
「？？」
「無意識に男心を燻る才能があるって、大変だね(笑)」
ん？
よく分からず首を傾げていたら、「キャー！！」と歓声が上がってステージに目をやる。先輩たちだ…！
＿＿＿＿ジョングクさん…
固唾を飲んで登場を待ち、パフォーマンスを見届ける
倒れないかな、大丈夫かな、無茶しないかなって。
でもそれと同時にVさんにも目がいってしまう
「…っ、やだ、」
もう本当にどうしたって言うのだろう、
オッパにも言ってしまった。『きっとオッパのこと見ちゃう』って。その通りなんだもん。オッパのことを目で追いかけてしまう
すると自分のダンスパートではない瞬間に、Vさんの顔がふとこちらに向いて
「！」
ばちっ＿＿＿＿！
目が合った。ほんの一瞬、されど一瞬。
オッパがこちらを見つめ、私もオッパを見つめてた
きゅうと心が締め付けられて泣きそうになる
ジョングクさんは完璧で
Vさんは美しかった
やっぱり、凄い先輩方だった
圧巻のステージを毎回見せてくれる
Rouは先輩方を平等に尊敬しています。とても可愛がってくれるし、お兄ちゃんみたい。
でもA自身は＿＿＿？
私は？
私は
誰を見てるの？
誰を気にかけてしまうの？
誰を1番に優先してしまっちゃうの？
自問して。答えを出したくないと思う自分と、答えが見えてしまっている自分に気がついて苦しい。
「っ、…わたし…っ」
ステージが終わって、大きく肩で息をするジョングクさんの姿にも泣きそうになって、それからそれを支えるVさんの姿にも泣きそうになって。
二人の間にある深い深い絆も、なんとなくだけど察せられるし、羨ましいとも思う。反面、私は2人のそういうものを壊してはいけないんだと、私なんかで壊れるはずないと思いたいというか、すみません、言葉が下手なんだけど…
私は
どちらかを選んでいいの＿＿＿？
心の底では気づいる感情を抑えるべきなのではないかと。
ごちゃごちゃした感情のまま収録が終わって、ジョングクさんにもVさんにも会わないように走るように逃げて帰ってきてしまった
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さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (
レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました！映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます！書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです！ (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…！長いお話なので本当にありがたいです、、！何度でも楽しんでもらえると嬉しいです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2020年5月2日 21時
