ep.203 ページ4
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「お前らまた一緒か」
「いひっ、いいでしょ？羨ましい？ねね、」
迎えに来たオッパのマネさんが大きく息を吐いた。
「あーそうだね、ウチの新人ﾁｬﾝが世界一美少年を虜にしてるなんて、どこの世界線の話だろうな」
「こーこ！」
えへへと笑うオッパは凄くキラキラしてる。無邪気で可愛い、ステージの上では物凄くカッコイイのに、こういう笑顔を見ると少し安心する。同じ人間だって思うからかな、
「悪いけどRouは一緒に乗せてやれないんだ」
「あ、はい、全然平気です！」
「ごめんな…。規則なんだ、」
「はい。わかってます」
そう。女とバレてから、事務所に向かう時は必ず時間をずらすようになった。色んな意味で混乱を避けるため。それが全てにとって1番良策だから。
私が1人でいれば、誰にも迷惑をかけないから。
「じゃあオッパ、行ってらっしゃいです…！」
敬礼のようにポーズを取ると、ふっとその手を取って手の甲にぽっぽする
「…うん。僕頑張ってくるね」
「はい。私も頑張ってきます」
「一緒だからね」
「はい、いつも一緒です」
離れてても傍にいるからね、って。
「だって、VさんはRouの『家族』です、！」
「！」
「家族、でいいんですよね、？」
昨日の夜。拗ねて寝ちゃったけど、RouはVさん達と家族でいいってことなんですよね、あれ
「そだよ。VはRouちゃんの家族」
でもね、
「キム・テヒョンは、＿＿＿」
そう言いかけて、開いた口のまま悲しげに目を逸らして、口をへの字にすると、「ばいばい！」と車の窓を閉めた
「……キム・テヒョン、は、…ね、」
きっとその先をなんとなくわかってる。でも言わなかった。言ってはくれなかった。テヒョンさんはずっと私を大事にしてくれたし、愛してるって伝えてくれた。私も、一生命体としてテヒョンさんをすきだ。
だが今朝感じた違和感に名前を付けてしまったら最後のような気がして。
ジョングクさんの想いを受け止めなかった自分に対して。
凄く凄く子供だって気がつく。
「なんで電話に“出ないで”って、いつもみたいに言ってくれなかったんですか…っ」
言ってくれたら何も感じなかったのに。嫉妬してくれてるのが当たり前だって気が付かなかったのに。私が日本でどれだけの男性と接触してても、遊んでても、オッパはこれからは許すと言うの…？
「許さないで、欲しかったな…」
ジョングクさんには「言うな」と言い、テヒョンさんには「言ってくれ」と思う。自分、最低だぁ、
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さく - グクが切なくて号泣しました、、。 (2022年6月23日 21時) (
レス) @page20 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
なる - すばらしかった!一気に読みました！映画にしてほしいくらい! (2022年1月12日 7時) (レス) @page23 id: e79cab2ce6 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - むぅさん» むぅさん、コメントありがとうございます！書いてから少し経っているのですが、読んでくださる方がいるのが嬉しいです、、。素敵なコメントで作者も嬉しいです！ (2021年2月2日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ(プロフ) - とっても素敵なお話でした…読んでたら自然と一緒に涙してました。また読み返します！ (2021年2月1日 19時) (レス) id: 8dd9a678ab (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - リーさん» リーさん、コメントありがとうございます。もう一度最初から読んでいただけるなんて…！長いお話なので本当にありがたいです、、！何度でも楽しんでもらえると嬉しいです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2020年5月2日 21時
