ep.158 ページ9
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RM side
何度上の人たちと掛け合っても、Rou本人は記者会見の場に呼ばないという結論を突き返された
いや、違うんだ、
記者会見を開いて誤解をとけばいいって話じゃない、
アイドルである僕自身も、そしてメンバーたちもそう思った
「RMさ、……!」
「しっ…バレちゃうと困るから、静かに」
記者会見のある部屋まで知られずに辿り着くなんて、そんな無茶なことをしてるとわかってて、でもRouがさっき僕らの前に姿を現した時、やっぱり確信した。
____この子はここで死なせたらダメだ
170少しの男子にしては小さな背。
小さな顔に華奢な体つき。
黒のパンツスーツをぴしりと着こなしながら、殆ど手の加えられていないメイク
それでも
____輝いてるな…
気を抜くとハッと目を奪われるあの独特の空気に久々に触れて、僕もこの決断が間違ってなかったと思えた
「い、いきなり…っ、その、話したいとは思ってましたが、ちゃんと話したい内容整えてないし…っ!」
ひっ、とビクつく彼女をホソクが笑わせ、ジンヒョンがそっと抱きしめ、ユンギが背を押し、ジミンが手を握って、テヒョンが頬にぽっぽをし、ジョングクが頬をぶちゅ、と潰した
7人全員で動けばバレるから
部屋までの先導はリーダーである僕が。
「Rou、ひとつキミに覚えておいて欲しいことがあるんだ」
「は、はいっ」
「これが君の望みだったとしても、きっとかなり辛い目にあうことになると思う。社会の理不尽を突きつけられ、立ち直れなくなるかもしれない。それを危惧してPDニムが君をここにつれて来なかったのは、理解してる?」
こくん、と頷く
「それでも、……です、RMさん。」
私は、Rouが消えてなくなろうと、構わない、でも、ファンの方にちゃんと挨拶と、それから母のことはきちんと話したい
「Rouがなくなるのは、僕嫌だけどね…(笑)」
「…いいんです、私は、別に…っ」
「なくなって欲しくないから、覚えておいて。」
「?」
「“ボクらがいる”」
「!」
「7人。僕ら7人が君を守る。守っていること。忘れないで___」
さぁ、と手を引いてたった今記者会見の部屋に入ろうとする上層部の方の後ろにRouを押した
「わっ!」
「「「!?!?」」」
「あ……」
「Rou?! 何故ここに!?」
「君は呼んでない!」
「……いや、いいよ。Rou、おいで。」
揉める中、静かにPDニムが呟いてRouを伴って歩き出した
どうか、どうか神様。Rouを苦しませないで、そう願って背を見送った
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mila.(プロフ) - モモさん» モモさん、コメントありがとうございます。Rouちゃんの可愛さや愛らしさが伝わっていたら嬉しいです、!今後も楽しみにしてもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
モモ - はじめまして、いつも楽しく拝読させていただいています。なんといってもrouちゃんの独特な雰囲気が好きです。これからも陰ながら応援しています。 (2020年4月10日 3時) (レス) id: 34ce0c79e8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぱるさん» ぱるさん、初コメありがとうございます!とっても嬉しいです。気に入ってもらえてるようでほっとしました笑 ぱるさんもお体にはお気をつけてください。いつも読んでくださりありがとうございます。これからも楽しみにしてもらえれば嬉しいです (2020年4月8日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぱる(プロフ) - 本当に大好きなお話です!そしてこの感想が初めてになってしまい申し訳ないです...!お身体に気を付けてくださいね、これからも応援してます! (2020年4月7日 0時) (レス) id: 95d7d2a085 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - aさん» aさんありがとうございますー!名言?みたいなの、恥ずかしいです、、笑。でも楽しんでくれていたら嬉しいです!これからもゆるっとやっていくので気長にお付き合いください〜 (2020年3月27日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2020年1月12日 18時