scene.80 ページ31
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Suga side
Aさんの作業室に向かおうとしてメッセージを送ったら「ごめん、今日熱っぽくて移したら悪いから」と言われた
「いや、逆に行かないと何も食わねーだろ、あの人は…(笑)」
そう思ってゼリーなんかを買って「部屋前に掛けておくから」と送ると、
「え＿＿＿＿？」
玄関が開いてる…？
何かあったのか!?心配になり急いで入ると、中は荒らされた様子はない。
＿＿＿＿ごめんね、ベッドにいると思うけど、ユンギくんが来るくらいの時に鍵開けといたから、
とメッセージが入ってて溜息をつく
「信用しすぎ。俺の事も、このマンションのことも。」
人がよすぎるとかそんなレベルじゃねーっての。ほっとけないじゃんか、余計、さ。
作業室にはたくさんの書類とかが散乱してて、あー立て込んでんな、精神的にも追い詰められてるなって。
スポドリとゼリー持って寝室の方に入ると、完全に眠ってしまっていた
ゆっくり傍にある椅子に腰掛けて、首に手を当てると確かに熱っぽい。
「……無理して…」
んでも
「前なら頼らなかったよな、(笑)」
俺に『熱っぽくて』とメッセージをくれただけでも進歩。つか、頼ってくれたのが俺で、そんで鍵開けとくねとか、そのくらい信頼してくれることに心が満たされてる
綺麗な寝顔を見つめてたら、歌詞が浮かんできそうなくらい
「…美人だよなぁ、(笑)」
見た目も、中身も。
少し捲れた布団を肩まで掛けようとたったその時だった。
枕元に置いてあるものに目がいって、それを手に取る
「！」
1つのCDROMと、額に入った写真、そして2枚のボケた写真。
額に入った写真は前に見たジンヒョンが写ってる写真だ。
2枚のボケた写真は、同じ湖を背景にしたAさんの写真。きっとジンヒョンが撮ったんだ、ボケ具合とかからしてインスタントカメラ。
それでもこんなに楽しそうにAさんが笑ってて、こんなに素敵な写真なの、かなり妬く。本気で。
俺、こんな顔見てないなって。やっぱり大学時代のヒョンには適わないとか、思いたくないけどさ。
そして最後のCDROM。
よく見れば《Kim Soekjin white swan》
と書かれていて、映像なんだということが分かった
勝手だけど、俺は再生機にそれを入れて、2人の過去を覗きたくなった
ジンヒョンをどれ程Aさんが美しく撮ったのか、知りたかった。
真夜中の作業室に、何年も前の映像が蘇った＿＿＿＿
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mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました！ (2021年10月5日 17時) (
レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年11月29日 12時
