scene.69 ページ20
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本当に
カメラを覗いては、彼らの真の姿を自分の技量でどれだけ美しく捉えられるか、挑むこととなった
風ではためく白いTシャツ
髪をふと自然にかきあげるJ-hopeさん
それから
ひっそりと小さく蹲って座るシュガくん
鬱陶しそうに目を細めたり、ふっと軽く笑ったり
「カット！」
助監督の声にふと和らいだ瞬間を私は収めると、隣にいたRMさんが笑った
「なるほど。その手がありますね(笑)」
「このカットは音声入らないから(笑)」
美しいものを、美しく。
「2人の魅力がたっぷり詰まってる方がファンの方も嬉しいかと…」
くす、と微笑むと彼は「間違いありません」と笑い返した
「ヤーーー！ジェイホーープっ！」
「わっ…！」
「ホビ〜ホビホビ〜」
「ちょ、ヒョンっ…(笑)」
変な動きをしてホソクさんに抱きつくソクジンくん
あひゃひゃと笑って楽しそうにしていた
「…あんな風に笑うなんて知らなかったなぁ(笑)」
「僕らも最初に出会った時はあんなヒョンじゃありませんでしたよ(笑)」
自らおどけて、でも無理してるんじゃなく楽しんでる
「ふふ、可愛い。」
「！」
「…ぁ、」
思わず出た言葉にハッとして口元に手を当てると、RMさんが「大丈夫。聞かなかったことにします」と笑った
ああ、恥ずかしい＿＿＿
真っ赤になった耳を抑えながら、咳払いをしてカメラを持ち、今度はソクジンくんのカット
灯台の展望デッキのような場所に立ってもらうと、彼の瞳が夕陽でオレンジ色に染まる
ゆっくり横顔を寄っていき、瞬きをするその橙色の瞳をじっくり映した
ふわふわと揺れる黒髪
ぷっくりした唇
すっと通った鼻筋。
何も変わらない。大学時代と、何一つ。
きっと彼も同じように思ったと思う。
何も変わらない。私がカメラを回し、その前にソクジンくんがいて。
ただのカメラマンと被写体という関係だけれど、心が通じ合う、みたいな瞬間があって。
大学時代、シベリアの湖のあの瞬間は、まさにその瞬間＿＿＿＿＿
今もその感覚を2人で体感してる気がした
カメラを下ろすと、彼が「Aにカメラを向けられるとなんでか安心する、かも？(笑)」と笑った
「…そうなの、？」
「うん。慣れてるからかな。わかんないけど(笑)」
ヒャッヒャと手を叩いて笑う
「…ありがとう。ソクジンくん。」
「またそれ!?」
「やっぱりソクジンくんは、すっぴんが1番、綺麗＿＿＿」
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mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました！ (2021年10月5日 17時) (
レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年11月29日 12時
