scene.85 ページ36
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ジンside
ユンギとジョングク。どっちも自分の気持ちに素直で、それを行動に移してて、やっぱり凄いなって。そういうのは自分にはできない、って決めつけてた
過去に縛られて、今を進めようとしなかったのは自分なのに＿＿＿
あの後ホソガが駆け寄ってきて「ヒョンはいいんです？」と尋ねられた
「…なにが？(笑)」
「とぼける必要ないですよ。もう分かってるくせに(笑)」
と肘で突かれて、「おっ、ヒョンまた肩幅でかくなったんじゃないですか〜」なんて言って笑った
「良くないよね、」
「へ？」
「…良くないなって、今日思ったよ。ユンギが最後に言ったあの言葉。僕にも刺さった。
過去と未来を切り離して考えてなかった、もう昔の関係に拘っちゃダメなんだって。僕自身、過去にしがみついてないでちゃんとAとの関係を前に進めたいって」
「…ヒョン、」
「進めたい。あの頃の臆病な僕とはサヨナラして、Aの笑顔を作り守れる男になりたい、今度こそ、ちゃんと。」
そう、思う、と語尾を小さくするとホソクはふっと微笑んで「ヒョンなら大丈夫です。」と背中に手を当ててくれた
「それでもやっぱりAさんとの関係が長いのは間違いなくヒョンな訳ですし、ヒョンは自分が思ってる以上に彼女から信頼されてるんだっていうのは見ててわかりますから」
だからジョングクやユンギが焦るんですよ、と笑った
「…イヤーー！でも嫉妬したよ！ジョングガがあんなに綺麗に撮ってもらってたなんて、もー！(笑)」
ありゃひゃと手を叩くと
「素材を輝かせることに関してはAさんに適う人いませんよねー(笑)僕も撮ってもらいたいですよー」
「もう一度、撮ってもらいたいな……」
「…ジンヒョン」
「僕ら休みないから、きっともう、シベリア行った時みたいにはできないだろうけど(笑)」
Aに撮ってもらう映像や写真は他のどんなものにも勝る。美しさとかそういうことだけじゃなくて、僕の中で、何よりも大切なものになるって思うから
今まで隠していた額に入ったシベリアでの写真を、ベッド脇のサイドテーブルに立てる。
「…もう秘密じゃなくなったね(笑)」
僕らの関係は、僕らだけのものではなくなった。でも、特別なことには変わりない
A宛にメール作成ページを開いて文字を打つ
何を書こう。何なら嫌じゃないかな、
本当まともに恋愛をしてこなかった僕にはなんの手段も持ち合わせてないことに情けないと笑みが零れた
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mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました！ (2021年10月5日 17時) (
レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年11月29日 12時
