ep.135 ページ36
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Suga side
「あっ___!!」
かくん、と膝の折れたRouが事務所の階段でよろけると、焦ったように、というか必要以上にジンヒョンが慌てて彼女の体を抱きとめた
それにすかさぜジミンが「ヒョン、いつも以上に過保護じゃないですかー?(笑)」って笑う
あー。わかり易すぎなんだよな、ヒョンは…
はぁと溜息をつきつつ「え、!?そう!?あ、あひゃひゃ!」と誤魔化すヒョンの肩を叩いて耳元でぼそっと呟く
「…確かに女の子ですけど、僕らは普通通りじゃないと。Rouが被害被りますよ」
____いろいろ面倒になってきたな、…
女だと知ってんのは、ジンヒョン、俺、そんでテヒョン。
知らずに好きになってんのはジョングク。
「はぁ……めんど、」
俺面倒なのに、本心ではそう思えないのはRouだから。だから狡いやつなの、こいつ
「今日の仕事は?」
「今日は雑誌撮影と、テレビ取材と、夜カナダに飛びます」
「…そっか、無理すんなよ」
俺がそう言うとRouはにこっと笑って
「はい!
と敬礼をした
なんだか可愛らしくて頭を撫でると、へへへとデレた顔をして
「シュガさん、やさしーです。」
「……なんだよ、なんも買わねーぞ」
「そんなの要りませんよ〜! だってもうこんなにシュガさんからたっくさんパワー頂いちゃってるから!」
にっこり笑う
可愛い。こいつは間違いなく可愛い
思わずくっと手を止めると、ジミンが「ヒョン照れてる〜」と揶揄うから「別に!」と足早に歩き出す
ずるいんだよ、
女なのに所謂『女』の嫌なとこないし、謙虚で素直。マナーもしっかりしてて変に干渉して来ないし。居心地がいい
オトコみたいなナリしててもやっぱり男心って不思議でわかる。『可愛い』が男に対する可愛いじゃねーってことくらい
沼。そう、沼なんだ。ハマったら抜けだしたくなくなる
「ねね、前僕がRouを《媚 薬》みたいって言ったの覚えてます?」
「あ?」
「ほんと、Rouほど愛されるために生まれてきた子見たことないって意味で、今でもそう思いますよ(笑)」
そう笑うジミンに、俺もマンネとじゃれるRouに目をやる
《媚 薬》ね_____
「違いねーな、(笑)」
とんでもねーやつだよ、ほんと。美女とか美男子なんてごまんといる世界でさ、それでも美しさではなく愛される力で圧倒するなんて。魔性にも程があるっての(笑)
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mila.(プロフ) - てじてじさん» わあ、なんででしょう、、こちらの設定で変えられそうなら変えますね!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!これからも楽しんでもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
てじてじ - とても面白い設定で深読みしてしまいます!素晴らしい作品をありがとうございます!私としては…私情なのですが年齢制限がかかってしまい殆どのお話が見られないのが残念です…最後に軽く今までの話の軽いあらすじのようなものを書いて頂けたら嬉しいなって思います、! (2020年4月11日 15時) (レス) id: e09dd228a8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - babe305901さん» コメントありがとうございますー!!うれしいです!主人公ちゃんがジョングクとどうなってくのか、これからの展開も楽しみにしてくださると嬉しいです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
babe305901(プロフ) - いつも読ませていただいてます! ジョングクの手紙の言葉に涙腺崩壊しました!! これからも更新楽しみにしてます! (2020年1月8日 5時) (レス) id: d0df43b242 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - Haruka Abeさん» こちらの作品でもコメント頂けてとっても嬉しいです!今後の展開、期待に添えるように頑張りますね!応援ありがとうございます!! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月22日 23時