ep.129 ページ30
.
Suga side
「…どした。」
びっちゃびちゃに濡れたテヒョンと、手を繋がれてぼうっとしているRou___
「わぉ。ト〇ロのメイちゃんとサツキみたいだ!」とホソクが笑いながら玄関まで出てきて、2人の様子のおかしさにぱたと笑顔をやめた
「ヤー!テヒョン!君はこんな時間ま、で、……お??」
ジンヒョンも動きを止める
「おい…泣いてんのか、テヒョン」
「…Rouちゃん、を…たすけて。」
「「「!」」」
髪から垂れる雫と共にテヒョンの目からも落ちる雫
只事じゃないとヒョンが駆け寄って「ホソガ、悪いけどバスタオルたくさん持ってこれる?」
そして2人を同時に抱きしめて優しく摩った
「…僕がいる。大丈夫だよ。」
「Rouちゃん、…さっきもどしちゃって…ふらふらなの、」
「!」
「不眠だし…力も上手く入らないみたいで、お家の食器、さっき割っちゃったの…っ」
苦しそうに吐き出されるテヒョンの言葉を聞いてヒョンは頭を乱暴に撫でると
「よし!!皆よく聞いて〜!今から《非常事態宣言》発令〜〜!!」
と高らかに声を上げて立ち上がる
「はい!先ずはRou。その手に持ってるもの、ヒョンにちょーだい…?」
Rouは右手に本を持っていて濡れてしまっていたけれど、「…アラビア語…っ?」思わず言葉が漏れる
「そしてRouから順番にお風呂ね。テヒョンはヒーター出すからそこにおいで…ユンギ、お願い」
「ん。…テヒョナ、行こう」
「……っ」
テヒョンの手を引いてリビングにやってくると体を温めてやる
「…僕、Rouちゃんが追い詰められてるの分かってたのに…っ」
「ああ、何も考えんな。お前は充分やったんだよ」
「サセンが…っ、きっと僕達観衆が…Rouちゃんを追い詰めて…っ」
「…ああ」
「胃の中のもの戻して、いつも出来てたことが出来なくなって…お皿が手から滑り落ちた時のRouちゃんの顔が…離れないの…!」
壊れちゃう、壊れちゃいそうで怖くって、本当は僕が守らなきゃなのに、こうして結局ヒョンたちに…
そこまで言った彼を、俺は「馬鹿だな」と笑った
「お前がいなきゃ、Rouはもっと早く潰れてた」
「ヒョ、」
「Rouはいつもお前を気にかけてた。執拗いくらい、Vさんには嫌われたくない、Vさんの隣が1番落ち着くって、作業室で煩いくらい、マジで」
「!」
「お前はよくやったんだよ。自信持てよ。あいつのこと、大事なんだろ?」
「……うん。世界で一番。」
ぽたりとテヒョンの瞳から美しい涙が煌めいた
2356人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mila.(プロフ) - てじてじさん» わあ、なんででしょう、、こちらの設定で変えられそうなら変えますね!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!これからも楽しんでもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
てじてじ - とても面白い設定で深読みしてしまいます!素晴らしい作品をありがとうございます!私としては…私情なのですが年齢制限がかかってしまい殆どのお話が見られないのが残念です…最後に軽く今までの話の軽いあらすじのようなものを書いて頂けたら嬉しいなって思います、! (2020年4月11日 15時) (レス) id: e09dd228a8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - babe305901さん» コメントありがとうございますー!!うれしいです!主人公ちゃんがジョングクとどうなってくのか、これからの展開も楽しみにしてくださると嬉しいです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
babe305901(プロフ) - いつも読ませていただいてます! ジョングクの手紙の言葉に涙腺崩壊しました!! これからも更新楽しみにしてます! (2020年1月8日 5時) (レス) id: d0df43b242 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - Haruka Abeさん» こちらの作品でもコメント頂けてとっても嬉しいです!今後の展開、期待に添えるように頑張りますね!応援ありがとうございます!! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mila. | 作成日時:2019年11月22日 23時