ep.123 ページ24
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ジンside
「あー、違う、あの時あーで、こーして…」
はぁ、と頭を振って仮眠室を開ける
と
「おわっ!?」
簡易ベッドに横になってる美少年__Rouくん
「ヤー、全く!鍵も掛けないで!無防備!襲われたらどーするの、この子は本当に…(笑)」
ずり落ちそうなブランケットをかけようと近寄ったその時____
「ン、???」
目に、入れてはならぬものが入った気がして、ビシッと固まる
「アヒャヒャ、何かの間違い!ヤー、僕も疲れてるんだな、うんうん!」
と思いつつもう一度視線を向けると
投げ出された長いすらりとした素足。
陶器のような白くて透き通る肌。
ゴツゴツしてない、滑らかな脚。
「…まさか、ね。」
あはは、まさか『女の子』ってこと、ないよね____?
「…いや、でも…」
ふと思い返せば、僕は最初練習生のこの子と会った時、「女の子」だと一瞬思った
男にしては線の細い体。愛らしい顔。妙に男心を擽る仕草。
「……キミは、___」
確かに性別は公開されていない。つまりそれは…
「そういう、ことなの、?」
ふ、と力が抜ける
「ああ…キミも、色んなものを背負ってたんだね…。ごめんね、気がつかなくて…。」
ブランケットをかけて、見えていた長い綺麗な脚を隠してあげる。
テヒョンやジョングクは気がついているのだろうか。
僕は完全に“弟”だと思ってしまっていたけれど、テヒョンは“Rouちゃん”と呼んでいるし、1度も弟だと言ったことは無い
「はぁ…(笑) まぁ、それでもキミが僕の大事な家族であることに変わりはないからね。」
《
「安心して。誰にも言ったりしないよ。キミはキミなんだから。RouはRouだもんね。あー、でもこれからは「くん」付けは良くないね、うん、Rouって呼ぶことにするよ!」
ふっと微笑んで“彼女”の頭を撫でる
「…可愛いね。まだあどけなくて。」
するときゅ、と手を握られる
「!」
「…すぅ、」
「…僕が守るよ。大丈夫。Rou」
彼じゃなくて彼女だったことはかなり衝撃だったし、うちの事務所に女性タレントがいるなんてビッグニュースにも程があるけれど。
Rouを見てるとわかるよ。キミは表舞台で輝くべくしてそこにいるんだ。
「ゆっくり寝てね、」
立ち上がって仮眠室を後にする。
『妹』か___
「ちょっと、嬉しいな(笑)」
可愛い妹だ。ちゃんと守ってやらなきゃ。男として、兄として。なにがあっても。
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mila.(プロフ) - てじてじさん» わあ、なんででしょう、、こちらの設定で変えられそうなら変えますね!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!これからも楽しんでもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
てじてじ - とても面白い設定で深読みしてしまいます!素晴らしい作品をありがとうございます!私としては…私情なのですが年齢制限がかかってしまい殆どのお話が見られないのが残念です…最後に軽く今までの話の軽いあらすじのようなものを書いて頂けたら嬉しいなって思います、! (2020年4月11日 15時) (レス) id: e09dd228a8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - babe305901さん» コメントありがとうございますー!!うれしいです!主人公ちゃんがジョングクとどうなってくのか、これからの展開も楽しみにしてくださると嬉しいです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
babe305901(プロフ) - いつも読ませていただいてます! ジョングクの手紙の言葉に涙腺崩壊しました!! これからも更新楽しみにしてます! (2020年1月8日 5時) (レス) id: d0df43b242 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - Haruka Abeさん» こちらの作品でもコメント頂けてとっても嬉しいです!今後の展開、期待に添えるように頑張りますね!応援ありがとうございます!! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月22日 23時