ep.115 ページ16
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ジョングクside
“会いたいですー。会いたい、ジョングクさん会いたい、”
グズグズと珍しく俺の前で泣くRouに、正直焦った
結局俺は最後までいろんな歌歌って、どれくらい歌ったかな。
1時間くらいは歌ったような気もする
途中、ちょっとだけRouが口ずさんだりしたのも薄ら聞こえてきたけど
「…Rou?寝れた?」
暫くして問いかけると、返事がなかったから寝たんだとわかった。
「世話の焼けるやつ、(笑)」
寂しくなってしんどくなる前に、電話一つかけてくれればいいのに。そんで俺はそんなこと重荷に思ったりしない。
「一緒に歩きたいって言ったでしょ」
聞こえてないだろうRouに向かって喋り続ける。
「…無理は許す。無茶はしないで…」
いつだっかのライブで見知らぬスタッフさんに言われた言葉。
「俺もお前にそう思ってるよ。」
どんどん有名になってくRou
自分の手の届かないところに行ってしまいそうな感覚
隣で笑ってたいし、隣にいて欲しいし、隣でその笑顔を見せて欲しい
「ああーー、」
なんだこの感情。
ほんと、なんなの…?
「…俺も会いたい。」
今すぐ会って抱きしめてやりたい。
Rouが泣いてたり、悲しんでると自分がおかしくなりそう
「…Rou、俺さ…」
俺、
「Rouのこと、たぶん、」
きっともう
「…“弟”としては見てあげられないかも」
《す、》という単語まで出かかってさすがにやめた。
くあっと大の字に寝転がってふぅと息をつく
_____あー、気づいちゃったよ自分の気持ち…
"ジョングクさん…っ"と泣きながら僕の名を呼んで縋るRouを思い返すと、じわじわ満たされてく
倒れたとき、ジンヒョンを頼ったRouを見て、ヒョンに嫉妬した
けど今度は、僕を選んでくれた
「…あーー、まじ可愛い、」
そのまま電話を切らずに朝まで俺も耳元に携帯を置いておいた
通話時間が最長の5時間超えだったけど
朝一で「ジョングクさん、がんばってきます。」って
「ヒョンの歌、自分は世界一すき、です。」
寝惚け眼の僕の耳元でそんな声が聞こえて。
俺も世界一幸せな朝を迎えた。
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mila.(プロフ) - てじてじさん» わあ、なんででしょう、、こちらの設定で変えられそうなら変えますね!コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!これからも楽しんでもらえるように頑張りますね! (2020年4月14日 10時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
てじてじ - とても面白い設定で深読みしてしまいます!素晴らしい作品をありがとうございます!私としては…私情なのですが年齢制限がかかってしまい殆どのお話が見られないのが残念です…最後に軽く今までの話の軽いあらすじのようなものを書いて頂けたら嬉しいなって思います、! (2020年4月11日 15時) (レス) id: e09dd228a8 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - babe305901さん» コメントありがとうございますー!!うれしいです!主人公ちゃんがジョングクとどうなってくのか、これからの展開も楽しみにしてくださると嬉しいです! (2020年1月12日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
babe305901(プロフ) - いつも読ませていただいてます! ジョングクの手紙の言葉に涙腺崩壊しました!! これからも更新楽しみにしてます! (2020年1月8日 5時) (レス) id: d0df43b242 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - Haruka Abeさん» こちらの作品でもコメント頂けてとっても嬉しいです!今後の展開、期待に添えるように頑張りますね!応援ありがとうございます!! (2020年1月7日 17時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月22日 23時