真夏の白鳥 【BTS】

scene.43 ページ44

.




ジミンside


「えー！またAヌナに撮ってもらえるのー？わーいわーいっ！」


新しいMVをまたヌナが担当してくれることになって、嬉しそうに踊るテヒョンに、「ワォ、今度はどんな撮影だろう」と素直にワクワクしてるRMヒョンとホビヒョン

それから


「…Aヌナ一言もそんなこと言ってくれなかった」とむくれるマンネ。


シュガヒョンはとちらりと見ると、黙って携帯弄ってるし、
んんー。じゃあジニヒョンは、＿＿＿とヒョンの隣に腰掛けると、ジンヒョンが



「お、ジミナ見て！これなんだと思う!?」
「ああ、ギャグならもういいですよ、」

さっき散々見せられたし

「えー、じゃあジョングガ、見て見て！アヒャヒャヒャ！」
「あー、ハイ。」
「……。」

チーン、と悲しそうな顔をする長兄に優しく微笑むのは

「ヒョン、後で僕が聞いてあげますよ(笑)」
「ああ、ジェイホープ…！」


っじゃなくて、！！



「ヒョン。いいんですか、」

「お？」

「Aヌナ、なんだか色んな美男子に狙われてるみたいですけど(笑)」

仕事なんて一緒にしたら奪い合いですよ、と笑うと、ヒョンは気まずく笑って




「…いいもなにも…(笑) 僕はただの同期なだけだし、」

Aがモテるのは今に始まったことじゃないから




「…僕はヒョンと話してるヌナ見てるの、好きでしたよ」
「え、」
「バーベキューの時、なんて言ったか聞こえてなかったみたいですけど、ヌナ、ヒョンのこと “とても美しい人” だった、って。」


優しいヌナの手にかかれば、きっと大抵の人は「いい人」になるんだろうけど
その「いい人」代表格のヒョンが、「いい人」じゃなくて「とても美しい人」だったのは、きっと＿＿＿




「ヒョン。ヒョンももっと剥き出しの欲望を見せるべきです」

「ジ、ジミナ？」

「欲しいものは欲しいって言うべきだし、それに向かって努力すべきじゃないんですか」


わ、なんだか熱くなってきた


「わー、ジミニがいいこと言ってるー」

テヒョンがやってきて


「ジンヒョンはー、かっこいいんだからね！」

「おっ、おっ、なんだなんだ？みんなして!?//」


ヤー、困る！とヒョンは顔を真っ赤にして走り去った




「ああ、ダメだ、ヒョンは向いてないよ」
「うーん、さすがにあの歳で恋愛下手過ぎない？」



僕とテヒョナは顔を見合わせた

scene.44→←scene.42

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す