真夏の白鳥 【BTS】

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ソクジンくんと大学の外を一緒に歩いていると、視線を感じる

＿＿＿＿凄いなあ、



大学でも「美男子」と話題になったけれど、こうして街中歩いていてもやはり綺麗だとみんなが感じるんだ…



と隣を歩く彼を見上げた


途中でカメラを回して、チョコで汚れたソクジンくんの手を拭こうとティッシュを取り出した時だった



「雑誌、ですか？」

「ええ。スナップショットみたいなものですけど、」

「…彼、とても素敵な被写体ですよね」


と声をかけてきた男性にそう微笑むと、男性は「いや、お二方ともですよ。それに貴女はとても目を惹きます、まだどこかに所属してるとかではない感じですか…？」と顔を赤らめた


「…私？」
「はい。実はもうモデル活動されてるかもって思いつつ声かけたんですけど、」
「まさか…ふふ、笑っちゃうね、ソクジンくん」


と言うと、「え、ヤーー(笑)」と何とも言えない顔で笑った



「目の前から美男美女が歩いてくるからギョッとしましたよ」

なんて、お世辞がお上手で


「一枚だけでも、ダメですかね」


仕方なくゴリ押しされて二人で肩並べて撮った写真。後で送りますなんて言われて
最後に何枚かソクジンくんを撮って去っていった




インスタントカメラで撮られた写真を、ぽうっと眺めるソクジンくんに近寄ると


「どう…？」

「おー、좋아(チョア)〜！」


ヤー、結構ハンサムに撮れてる！！と嬉しそうに笑った


「ふふ、」
「ヤー、でも…」
「？」
「Aはああやって声かけられること多いでしょ」
「うーん、どうだろう、」
「自覚ないのが一番不安だよ、…！」


本当一人で夜出歩くとかダメだよ！？と言われて


「…もう大人だし大丈夫だよ」
「ヤー！！大人だって危ない！ていうか、きっとAはずっと危ない気がする!!」

さっきみたいにカメラのこととなると周り見えなくなるし、泥水の中も構わず突っ込んでくし、フラッと人気のないとこ入ってくし…！


「あ、ソクジンくんまだチョコついてた、」
「！…やー、A、本当にマイペースすぎる！」

僕の話聞いてる…？と手を掴まれて、首を傾げると


「っハァ、仕方ないな…(笑)」


そう言って


「一緒に歩いてても君に目がいかなくなるくらい、僕が誰よりもイケメンになればいいだけだね」


ふっと笑って


「僕が俳優になったらさ、いつかAに撮ってもらえるように頑張るよ」


今思うと、まさか貴方がアイドルになるとは、この時は思ってなかったな(笑)

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