scene.11 ページ12
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ジョングクside
「ちょっとヒョン!トング落とさないでくださいよ!!」
「ああっ、あはは!!!ごめんごめん(笑)」
一瞬ピリついたのは、あまりにVヒョンの言葉に反応したから。
「それにしても美人さんだよね」
と隣のジミニヒョンに囁かれる
「……さっきほぼスッピンだって言ってました」
「え゛!!本当に?」
それに、
「すごい上品だけど、年上感が強いわけでもないし、若いよね」
「でもすごく”ヌナ” って感じがします」
「ああ、それはちょっとわかるかも(笑)」
決して世話焼きなタイプではないんだろうけど、なぜか可愛がってほしくなるようなそんな人。
RMヒョンが席を立った隙に、すかさずジミニヒョンが座った
「んふ、ヌナ、今度は僕とお話しして!」
彼女は誰に接する時もすごく “平等”。
年上、年下、男、女関係なくいつも同じ調子で話しをする
「ジニヒョンと同じ大学だったんですよね!ヒョンはどんな人でしたか?」
「…ソクジンくん?」
「はい」
「ソクジンくんは、うーん、……」
大きなダウンに首を埋めて口元に手を当てて考える仕草は、そんじょそこらの女優と引けを取らない
それくらい綺麗だった
「とても美しい人だったよ。」
その返答に、ジミニヒョンの瞳が輝く
「わあ!そうなんですね!!……ですって!!ヒョン!」
向こうでお肉を焼いているヒョンに叫ぶ。
ヒョンは「お?」と口を開けた。聞こえてないみたいだった
「ジニヒョンとは仲良かったんですか?」
「…どうかな。」
たまに構内ですれ違う程度で、大した話はしてないように思う、
と何とも歯切れの悪いことを言った。
「うーん、じゃあじゃあ!僕たちの中で、一番映像撮りたいなーー!って思うのは、誰ですか!?」
その言葉に全員が固まる
「ッおい、まだ撮影残ってんのにそれ聞くのかよ」と黙っていたシュガヒョンが言った
「えー、だって、気になるじゃないですか」
ウダウダ言ってる間に、ジンヒョンがいっぱい肉を焼いて戻ってきた。
「お?どうしたんだ?」
「ジミナがAさんに、”撮影意欲をそそられるメンバーは誰”って聞いたんですよ」
ホビヒョンが答えた
「ね、ヌナ、だーれ?」
すると、ゆっくり薄桃色の唇が開かれる
.
「_____ソクジンくん。」
躊躇いのないその返答に
「ヒュゥ」
と僕が口笛を吹くと、
ヒョンは再びトングを落としていた。
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mila.(プロフ) - eriさん» eriさん、読んでいただきありがとうございます。コメントもとっても嬉しいです。新しい作品を連載できるようになったらまたぜひ読んでください! (2022年2月26日 22時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
eri - コメント失礼致します。milaさんのこの作品のジンくんが耳を塞ぐ場面で、感動して泣いてしまいました。私自身天才でもなんでもないですがこの場面を読むと凄く心が穏やかになれます。こんな素敵な物語を書いてくださってありがとうございます!陰ながら応援しています! (2022年1月22日 1時) (レス) @page48 id: fc2e283c55 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ぐぅにむさん» 押し付けがましくてすみません…(笑)私自身、この作品結構お気に入りなんです、、(笑)描写がわかりやすいと言ってくださるの嬉しいです。何せモデルのバンタンがあまりに美しいので言葉にするのもやっとです…(笑)応援ありがとう!これからもよろしくお願いします (2020年8月18日 18時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - 考えられてとっても楽しいです!mila様の作品大好きです!この作品だったらグクもいいですね。この子犬でもウサギでも赤ちゃんでもない。年下の男と思って気抜いてたら足元すくわれるのとこ好きです!これからも応援しています!mila様サランへ!(((o(*゚▽゚*)o))) (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
ぐぅにむ - そしてまた約束をする からやってまいりました!おすすめと言われ読んでみたんですが。確かにジンペンにはおすすめですね!mila様の作品はなんか全体的に表現が具体的で想像がとてもしやすいです。綺麗な景色について詳しく書かれてたら、あこうかな、こうか?みたいに (2020年8月16日 1時) (レス) id: 6734aceaf1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月9日 16時