ep.58 ページ9
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「…それで、そういえば、ダンスを踊る時もあまり鏡を意識してなかったことに気がついたんです」
そうジンさんに言ったら、ぽかん、としていた
「……。
「はい」
「ヤー、本当に新人類だ、僕には理解できないよ!!」
だからRouくんの視線は、彷徨い方が不思議なんだー、イヤー、って。
そしてもぐもぐとジンさんがチキンを頬張る
それをじっと見ていると、きゅるんとした黒い瞳と見つめ合う。ジンさんの口は細かく動いていた。可愛い。
「……ヤー、いくら僕がイケメンすぎるからってそんなに見つめられちゃ、…ああっ、」
ハァ、僕も罪深い男だ、って大きくジェスチャーをした
「ジンさんはイケメンですよ。」
「え、」
「自分は、ジンさんの顔、すっごい好きです。」
「え…、…えっ?!?」
みるみるうちに耳が真っ赤になるジンさん。
「お、お、お、な、っ!?//」
「ジンさんの顔、タイプですよ」
畳み掛けるようにそう言ったら、「ひぇええええっ」と謎の叫びをあげ出した。
あれ、事実なんだけどな。そんな拒絶されると、ちょっと、堪える、、
と思ったら突然固まって静止した。
ど、どうしたんです、キム・ソクジンさん、
「…Rouは、僕が好きなのか?」
「ハイ、?」
「あー、
「??」
「僕は、君を弟としては好きだけど…!」
うんちゃらかんちゃらと、息も切れずに話し続けている
んー、まあいいか。そういう意味で言ったんじゃなかったんだけど。そう思って喋り続ける先輩の前にあるチキンを一つ手にとった
「…美味しい、」
「…もう一個いる?」
頷いたら、アーンと口にチキンを運んでくれる。
ジンさん、優しいのが、ちっちゃいやつを選んで入れてくれてるの。私の口に入るように。ああ、惚れますほんと。
「それにしてもRouくんが食べれるようになったのが、僕は嬉しいよ」
イヤー、と笑いながらジンさんも口いっぱいのチキンを詰め込んだ。
「よく寝て、よく食べるんだよ」
____あれ、どこかで聞いたことあるセリフ…
ッそうだ。Vさんが言ってたんだ。
“よく寝て、よく食べてね”
「そっか、…あれは___」
「お?」
「…ジンさんは、本当に素敵なお兄さんですね」
貴方が彼らに伝え続けた、大事な、そして魔法の言葉だったんだ。
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時