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あれが、“ホソクさん”_____
「…ヤー、君が、」
初めまして、
と優しい笑顔を向けられた。
だから
「ッ、貴方が、ホソクさん、…?」
そう言って近寄ろうとした、その時
___ぐいっ
「ッ!?」
グッとお腹に手を回されて、グクくんに抱き寄せられた
「っ、違う。ヒョンじゃない。」
「え、?」
「…お前、誰だ」
グクくんの低い声が轟く。鋭い眼光
『…あれ、やっぱりわかるか。こいつは所詮、体だけ。』
「ッ、お前、が、…」
『そう。私がこの世界の覇者、 “悪魔” さ。」
“ホソクさん”の肉体を借りた悪魔が、“ホソクさん” の顔でニヤリと笑った
「ヒョンを返せ!!!」
『…それは無理だよ、ジョングクくん。彼とは、もう取引済だ」
「ッなら俺と取引しろ!ヒョンとの取引は破棄してください!」
『…それも無理だ。次の生贄は、……もう、必要ない。』
______え、?
するとその言葉と同時に
どん、
という音。
今まで悪魔を含め3人だった空間に、5人の体が現れる
「「っ、!!!」」
それは、
「ジョングギ!!Aちゃん!!!!!」
彼らだった。
ジミンさんがぐったりしているテヒョンさんを支え、ユンギさんがグクくんと私の前に立つ。
ナムジュンさんが私を守るように横に立ち、ソクジンさんが悪魔の方に歩み出した
「っ、ヒョ、ヒョン…!あ、」
「おいおい、ジョングガ、泣くのはまだ早いぞ。Aをしっかり抱いてろ」
ユンギさん…っ
「Aちゃん、君がたどり着くことを僕は信じていた」とナムジュンさん
「ヤー、次の生贄は必要ないって。随分余裕ですね、」
『キム・ソクジン…』
「とにかく、まだ時間になってないんですから。うちのホソクを返せ」
“ホソクさん” の肉体を持つ悪魔に、そう言った。
『彼は、それを望んでいないようだが?』
「どうかな。それはAちゃんがここに来なかった場合の話だ。
…早く返せって言ってるだろ、お前が思ってるほど俺はそんなに気が長くないぞ、お?!」
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mila.(プロフ) - カホシさん» カホシさんコメントありがとうございます!ちょっと変わった世界観でしたけど楽しんでもらえたなら嬉しいです! (2021年3月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
カホシ - こんなにお話にハマったのは初めてです!これに出会えて良かったです!! (2021年3月27日 18時) (レス) id: f18e6e17b1 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - 処女作でこんなに複雑で作り込まれたお話が書けるなんてすごすぎます……一気に読んでしまいました……。世界観に引き込まれて没頭してしまいました。(笑)これ、ドラマになったらいいのに。なんて思ったり。他の作品も全て好きです。これからも更新楽しみにしてます。 (2020年11月27日 0時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - カナタさん» わあ、嬉しいです!もう一つの方も、ちょっとずつですが更新頑張りますので、楽しみにしていただけると嬉しいです(^^)最後までご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます!感想嬉しいです!これからも頑張りますね!!ご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月28日 9時