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テヒョンside
ジョングギが帰ってきた。
「…ま、待って、いないって、どういうこと___?」
グガは茫然と立ち尽くしていた。
「…だから、いなかったんです、っ」
家にも、大学にも
「バイト先はッ?」
「もちろん行きましたよ。でも____」
「でも?」
「…そんな子、うちで働いてない、って…っ。みんな、Aを知らないみたいに、…」
「「ッ、…」」
ボロボロと涙を流して座り込んだジョングギの背をさする
「…いるよ。絶対。」
「っ、…」
「大丈夫。だってグガの大事な大事な子でしょ?」
するとホソギヒョンがゆっくり立ち上がって、グガを抱きしめた
「…今から、大事な話をするからよく聞いて。ジョングギ、僕の大事な弟。」
「ッ、?」
「どうして僕たちが戻ってこれたのか、僕が説明するね、」
ヒョンの優しい笑顔。あの頃と変わらない。僕たちの「希望」
「…まずAさんは、ナムジュニはあの子が “鍵” だと思ってたみたいだよね」
「え?うん」
「彼女は王の血をひく、お姫様だったんだよ、だからこの世界の均衡を保ってたんだ。」
「な、」
「それで、王の血は、悪魔を生きながらえさせる。永遠に。だから、その、僕を解放するために自分を犠牲にして血を差し出したんだ」
あの時、自分の腕を斬りつけたのを見たよね、と。
「ッそれであの時壁飛び越えてヒョンがこっちにきたんですね!」
「うん」
「ねえ、これは聞きたくないことだけど、ジョングギの未来は____っ」
「…そのことだよ、よく聞いて?」
_____鍵は、王を守る騎士。
今まで王の後継者には男の子が生まれ、騎士も男の子だった。王には悪魔に対抗しうる力はないけど、騎士にだけはあった。けど騎士は現実世界で生きているんだ。悪魔は干渉しようがない。
だからこそ脅威なんだ
そして王家には、数百年に一度、「女の子」が生まれるらしい。
これはちょっと複雑で、悪魔はその子と一体になれば、半永久的に生贄を食らわず生きれる。
そして
騎士と結ばれれば、悪魔の一切の呪縛から解けて、
二人は永遠に結ばれ、現実世界で生きられる_____
「ッ、ちょ、ちょっと待った、その話を聞くに、その、騎士っていうのは…」
みんなの目が、一斉にマンネに向く
「ジョングガ。」
「っ、」
「なんとなく、もうわかってるんだよね?」
お前が「好きだ」と叫ぶと、お前だけが壁を通り抜けられた
「お前が、"騎士"だったんだよ」
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mila.(プロフ) - カホシさん» カホシさんコメントありがとうございます!ちょっと変わった世界観でしたけど楽しんでもらえたなら嬉しいです! (2021年3月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
カホシ - こんなにお話にハマったのは初めてです!これに出会えて良かったです!! (2021年3月27日 18時) (レス) id: f18e6e17b1 (このIDを非表示/違反報告)
_tunputo_(プロフ) - 処女作でこんなに複雑で作り込まれたお話が書けるなんてすごすぎます……一気に読んでしまいました……。世界観に引き込まれて没頭してしまいました。(笑)これ、ドラマになったらいいのに。なんて思ったり。他の作品も全て好きです。これからも更新楽しみにしてます。 (2020年11月27日 0時) (レス) id: 993cb3d94d (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - カナタさん» わあ、嬉しいです!もう一つの方も、ちょっとずつですが更新頑張りますので、楽しみにしていただけると嬉しいです(^^)最後までご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - きょうさん» ありがとうございます!感想嬉しいです!これからも頑張りますね!!ご愛読ありがとうございました! (2019年11月7日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月28日 9時