ep.5 ページ6
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ジンside
「うわぁああああああ！！！！！！」
バッと壁に張り付く。
あの忌々しいGから始まる虫を見つけてしまった時のように叫び声をあげた自分が鏡に写ってる。
そう、ここはお手洗い。うん、間違いなくトイレだ。
廊下の隅のここは、中に一つだけ個室があるだけの小さなトイレ。普段僕たち7人が使うことが多いそこに、見知らぬ人間がいる
そして、その子は個室のドアを閉めずに、そこでタオルを抱いて蹲っていた。
「い、生きてる…っよね？」
ひっ、と声を漏らしながらじりじりと近づいて、トントンと肩を揺さぶると、「ん、…」と小さな声が聞こえた。
「いいいいい生きてる！！！」
とりあえずホッと胸を撫で下ろしていると、その “少年” が目を覚まして、僕を見上げた
「っ…あ、」
『キム・ソクジン、さん、…』
ハスキーな色っぽい声。うわ、練習生か？変な子がいたもんだ
「ヤー、君練習生？こんなとこでうたた寝なんてしたら風邪を引いちゃうだろう？」
「っご、ごめんなさい、今すぐ出ます…！」
「ま、まって…！」
怒られたと思ったように顔を真っ青にしてる彼を呼び止める。
「…ご飯、食べたの？」
「……はい、？」
「寝ずに練習でもしていたんでしょ？何も胃のなかに入ってないんじゃない？」
ヤー、こういうとこでいつもの癖が。彼が昔のジミンみたいで放って置けなかった。
ぽかん、とした顔で振り返る少年。
＿＿＿＿お？
僕はそこで初めてちゃんと少年の顔を見たことに気がついた。というのも、
「…女の子、？」
「…え゛」
小さな顔。綺麗な骨格に、血の気のないとはいえまっさらな肌。小さな唇。グレーの瞳。やや小柄な身長。
女の子みたいな儚さ。
「お、女に見えますか…っ」
目をうるうるさせて泣きそうに僕に問いかける彼に、ハッと息を飲みながら咄嗟に首を横に振った
「っああ、違うよ！女の子みたいで可愛いってことさ！ひゃっひゃっ」
と笑ったものの、
漂う大型新人の匂いに、ちゃんと気がついていた。
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mila.(プロフ) - かむりさん» ありがとうございますー！！嬉しいです！ (2019年10月31日 12時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - あー！最高です！！！！ (2019年10月30日 5時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» わー、嬉しい！楽しみにしてくれることが一番嬉しいです！！期待に添えるように頑張るね(^^)Rouがこれからどうなるか、ぜひ待っていてください！ (2019年10月30日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - 今日も朝から読みました！！！ すごいおもしろいです！ 続きがたのしみだよーーー (2019年10月29日 7時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» テテに迫られたら…と思うといてもたってもいられないですよね(笑)楽しみにしていただけてるのがとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月29日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月22日 17時
