ep.38 ページ39
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「よ、よろしくお願いします…っ」
憧れのSUGAさんが目の前に座ってる。
か、かっこいい。ごくん、と思わず喉がなる。
「…歌える音域は？」
「あ、えっと…」
そう。実は番組の中でSUGAさんとコラボさせていただくことになったのだ。なんて、なんて贅沢なステージだろう。泣きそう。
「…ラップ」
「？？」
「この前の、シングルのカップリングのラップ。これ自分で書いたの？歌詞」
「え、あ、はい…メロディーも、自分で…」
「ふぅん。いいじゃん。」
口角ちょっとだけあげて。にって笑った。えええ、かっこいい。
「…じゃあ今回も任せるわ。ここ、と、ここ。」
最初の打ち合わせからステージまでそんなに時間もなくて。実際会ってお話できたのはこれが最初で最後。
SUGAさんと歌詞を突き合わせて、結局SUGAさんが書いたパートをRouが。Rouが書いたパートをSUGAさんが歌うことになった。
そっちの方が、なんだかしっくりきたからだった
曲のシナリオは、とてもシンプルな友情の話。
シンプルだけど、シンプルが故に、どれだけ二人の関係性を豊かにできるか。
「お前、演出得意じゃん、」
「い、いや…っ、でもこれでいいんですか…？」
「ああ。衣装も。いつもこういうの着ないし、新鮮」って。
もちろんSUGAさんが作ってくださった曲があまりにも素晴らしいので、それに釣り合う演出である必要があるわけで。死ぬほど考えた。また胃が痛みました
「…今回の話。」
「…？」
「番組側から提示されたものだったけど。俺はお前と組んでやれるのを凄く楽しめた。」
「え、…」
え。
今のお言葉を、録音していなかった自分を悔いる。
「不思議なやつだな、お前(笑)」
天才ミン・シュガ様からのお言葉。嬉しくって、泣きそう。
「俺は “お前が本当はどんな奴” でも、Rouとして生きるお前にすでに魅入られてるよ」
ステージ。今度は演出のリハだな。って
そうだ。次はそちらに全力を傾けなければ。本番まではもうさほど時間がないのだから。
深々とお辞儀をして部屋を後にする。
「…誰をも唸らせるくらいのステージ、SUGAさんとなら作れる気がする、」
一人じゃないことが、そう思わせるのかな。
だとしたら、やっぱりグループっていいな。
＿＿＿＿バタン、
と閉じられた部屋の中で
ミン・ユンギが椅子をくるくると揺らしながら呟いた。
「……お前が、女の子でも、男でも。もう十分立派なアーティストだ」
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mila.(プロフ) - かむりさん» ありがとうございますー！！嬉しいです！ (2019年10月31日 12時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - あー！最高です！！！！ (2019年10月30日 5時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» わー、嬉しい！楽しみにしてくれることが一番嬉しいです！！期待に添えるように頑張るね(^^)Rouがこれからどうなるか、ぜひ待っていてください！ (2019年10月30日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - 今日も朝から読みました！！！ すごいおもしろいです！ 続きがたのしみだよーーー (2019年10月29日 7時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» テテに迫られたら…と思うといてもたってもいられないですよね(笑)楽しみにしていただけてるのがとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月29日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月22日 17時
