ep.19 ページ20
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頑張って料理食べたり、交流のない事務所の方達と話していたけれど、やっぱりどうにも胃の調子が自分の言うことを聞いてくれない
「…すみません、ちょっと失礼します…っ」
そっと席を外してお手洗いを目指した。
取り敢えず食べたものを吐き出そうとお腹を摩りながらヨタヨタ廊下を歩いていると
突然ヌルッと自分の腰に背後から腕が回って、
「…え、ぁ…っ」
ぎゅう、と抱きしめられた。
とん、と背中に当たる平らな胸板。首のあたりに吐息を感じる。擽ったさに身をよじると
「……動いちゃダメ。ここ噛んじゃうよ」
「ｯ、！？」
甘く低い声が耳の中に響いて、首元に息を吹きかけられた。
「…な、なにか御用でしたか」
「んふふ、そんなに警戒しないでよ、僕はRouちゃんと仲良くなりたいだけなのに」
「ｯVさん」
すると腰に回っていた手がするすると動き出して、服の上からくびれをそっとなぞりだす。ぶるりと体を震わすと
「…ほっそ。痩せたよね、Rouちゃん」
って。
「っ、Vさ、…ちょ、ひぇｯ…！」
服の中に手が入りそうになったのでその手を掴んだら、もう一方の手で掴み返されて、くるりと体の向きを変えられる。今まで後ろにいたVさんの顔が、顔のまん前にきた
「…BTSの “弟” 、“弟” って…こんなに可愛いのに、どうしてみんな君を「男」だと勘違いしてるんだろうね」
Vさんの美しい瞳がすっと細まる。
「君が名前と年齢しか公開してないのは、そう言うことなんでしょ…？」
「っ、」
「だいじょうぶ、ちゃんと僕には君は「女の子」に見えてるよ」
優しい囁きに、頭がクラクラする。
「ステージ、最高だったよ。すっごく好き。」
「…っ、自分も、皆さんのステージは毎回素敵で圧倒されます、…ｯ」
「わー、
にひって口を四角にして笑うと、
「…秘密なの？」
女の子なのは隠してるの？って聞かれたから
「いえ、…そう言うわけでもないんですけど…男だと思う人には男、女だと思う人には女だと思わせなさいって言われたんです」
「なんかよくわかんないけどすっごい複雑なんだね」って。
「まあ、でもうちの事務所は女の子いないから…女っぽい男くらいにしか、みんな思わないんだろうね」
「……」
「今は僕だけがキミのこと、わかってるってわけだ」
つう、と長い指で私の頬をなぞって、ゆっくり微笑むVさんは
あまりにも美しかった。
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mila.(プロフ) - かむりさん» ありがとうございますー！！嬉しいです！ (2019年10月31日 12時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - あー！最高です！！！！ (2019年10月30日 5時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» わー、嬉しい！楽しみにしてくれることが一番嬉しいです！！期待に添えるように頑張るね(^^)Rouがこれからどうなるか、ぜひ待っていてください！ (2019年10月30日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - 今日も朝から読みました！！！ すごいおもしろいです！ 続きがたのしみだよーーー (2019年10月29日 7時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» テテに迫られたら…と思うといてもたってもいられないですよね(笑)楽しみにしていただけてるのがとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月29日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月22日 17時
