ep.12 ページ13
.
ジミンside
「んはははっ！！！」
ああ、笑っちゃう、涙まで出てきた。
「トイレの子だって！(笑)」
「ヤー！本当にあの時は焦ったんだよ、僕も！！」
ジニヒョンの話に僕だけが笑い転げる。ユンギヒョンは興味ないのかテーブルの上をじっと見てた
「もうトイレで寝ちゃダメだよ、いくら練習したくても、必ずベッドに横にならないと」
「…す、すみません、」
"彼" と出会ってから、いくつかわかったことがある。
まずはダンスが下手。全然キレはないし。よくこの事務所に入れたな、って思ってた。
けどどうやらオーディションで入ったわけじゃないらしい、これはスタッフさん情報。
そしてなんとも中性的な容姿。
身長は高くないけど、全体バランスが良すぎてもっと身長あるように見える。
線も細い。でも単に細いんじゃなくって、こう、上品なんだよね、佇まいが。
「ジミナが言ってた通り綺麗なグレーの目だね〜！ハーフなの？」
ホビヒョンが尋ねると、
「はい。エストニアとのハーフです、」
「エストニア！？どこ！？それ！！」
「フィンランドの近くですよ、ヒョン。北欧の国です」
「わお、なんで知ってるの」
「そんなのすでに調査済みですよ」
得意げな顔をすると「やー、怖いなうちのジミナは！」と笑ってた
そんな澄んだ瞳なのに、生気がまるでないような虚ろな目。
垂れ目のせいなのか、余計目で追いたくなる、そんな視線運びをする。これは無自覚なんだろう。
「共演する機会が楽しみだ」
とナムジュニヒョンが言って、「トイレの子がデビューする子だったなんて」とまだジニヒョンが言っている。
その間、ずっとグガとテヒョナは黙ってた。グガはまあわかるとしても、テヒョナが黙ってるなんて珍しい。ただじっと、Rouのことを見つめていた。
.
「可愛い弟が増えて嬉しいね」
Rouがいなくなったあと、敢えてテヒョナにそう囁くと、テヒョナは「んー、」となんとも言えない顔をして
.
「“弟”、…ね。」
と呟いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2978人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mila.(プロフ) - かむりさん» ありがとうございますー！！嬉しいです！ (2019年10月31日 12時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
かむり - あー！最高です！！！！ (2019年10月30日 5時) (レス) id: d90aae6f87 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» わー、嬉しい！楽しみにしてくれることが一番嬉しいです！！期待に添えるように頑張るね(^^)Rouがこれからどうなるか、ぜひ待っていてください！ (2019年10月30日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
テテLOVE - 今日も朝から読みました！！！ すごいおもしろいです！ 続きがたのしみだよーーー (2019年10月29日 7時) (レス) id: 817c01a749 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - テテLOVEさん» テテに迫られたら…と思うといてもたってもいられないですよね(笑)楽しみにしていただけてるのがとっても嬉しいです！ありがとうございます！ (2019年10月29日 1時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月22日 17時
