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どんな顔をして会えばいいか、わからなかった……っ
「…どうしよ、…ｯ」
うう、と緊張で冷えた指先を温めながら、いつもの廊下でキムさんを待つ
Vさんに写真を撮ってもらってから2日後。
あの場にキムさんがいるかもとは思っていたけど、ちらりと目線をやった先にあんぐり顔のキムさんが案の定いて
＿＿なんて思うだろう…っ
こんな事になった私を、キムさんは軽蔑しないだろうか？
気軽にアイドルにひっついてる女と思うだろうか？
「私が会いたいのはJinさんじゃないって、伝わらないよね、、」
アイドルじゃないキム・ソクジンさんに会いたいんだってどうやったら伝わるかな…？
あんなに二人の間で【アイドル】という単語を避けて、私は知らないふりを、キムさんは知らないふりをしている私を、保っていたのに＿＿＿＿＿
その均衡を崩したのは紛れもない私だ…
下を向いて唇を噛んでいたら、ふと影が落ちる
「Aちゃん、」
「！」
ﾊﾟｯと顔を上げると、いつものように朗らかに笑うキムさんがいた
あ。
つぅ、と頬に伝う涙
な、んで…ｯ
「っ、」
“ｵ、ヤ!? Aちゃん?! 大丈夫??”
わたわたとする彼の動きが可愛らしくて「ふふ」と笑うと“な、泣きながら…笑ってる…？”と気味が悪そうな顔をした
「“キムさん、わた、し…っ”」
「ウン、？」
“知ってました。……キムさんが、アイドルだって、途中で、気がついて…ｯ”
“！”
「でも…ｯ、言ったら、嫌われるかもと思って、…」
「“…うん、”」
“キムさん、…きらいに、なる、？…ならない、で、ｯ”
“!!…Aちゃん、…”
ゆったり微笑むと口がＵの字になる
「おー、僕も、ごめんなさい、」
「え、」
「ﾅｲｼｮに、してました、からぁ、…“それに、もう今更君を嫌いになんて、なれるはずがないよ(笑)”」
ぽんと頭に手が乗る
ああ、大きい。あったかい。安心する。
ぽと、とまた涙が落ちた
＿＿＿＿好き、…
好きだ
キムさんのこと、私本気で好きなんだ…っ
ぎゅうと胸が痛い
触れられる距離にあるのに、手を伸ばせばそこにあるのに
彼は遠い人だから
私なんかが触れちゃいけない
「ｯ、」
“Aちゃんは、僕の友達デショ？”
友達…ｯ
そうだよね、私は友達。それ以上を望んだりなんてしちゃいけない
だから私は涙を拭って自分史上最高の笑みを浮かべてみる
それから
“はい。友達です”
そう微笑んだ
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スミシー(プロフ) - mila.さん» mila.さんにそう言ってもらえてうれしいです（TT) 更新楽しみに待ってました♪ 期限付きって考えるとジンとも はやくもっと仲良くなって〜なんてドキドキして読んでいます。 次の更新も楽しみにしてます！ (2020年6月19日 15時) (
レス) id: 3dbe2efbbe (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - スミシーさん» わあ！なんと嬉しい！本当ですか、スミシーさんの作品も読まさせていただきますね(^^)お互い頑張りましょう！ (2020年6月11日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
スミシー(プロフ) - mila.さんにあこがれて占ツクで話を書き始めました。 真夏の白鳥からmila.さんの作品を知ったのですが、 今回のお話も読んでいて心が温かくなって大好きな作品です。更新を心待ちにしています。 (2020年6月9日 15時) (レス) id: e906255fad (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - Miaさんこちらでもコメント、ありがとうございます、とっても嬉しいですー！本作も、皆様の癒しになるような、優しい話になればと思い書き始めました。ので、よかったらお付き合いください(笑)本当にありがとうございます (2020年5月21日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
Mia - Milaさんの作品全部見てます！文章が綺麗で繊細で本当に大好きです! (2020年5月19日 22時) (レス) id: 0d7aea9084 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2020年5月15日 0時
