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テヒョンside
みんなで久しぶりにゲームをして遊んだ。テレビゲームなんてものはここにはないから、カードゲーム。
「おいっ、テヒョナ!お前それ違うって言ってるだろ!」
「あはははっ、テヒョンイ〜、もうお腹痛いからいい加減理解して〜!」
ユンギヒョンとジミナに笑われるけど、僕だって頭の上にクエスチョンマークだよ、ずっと!
みんなしてルールを理解できない僕を笑ってたけど、優しいAちゃんだけが隣で手取り足取りルールを逐一教えてくれた
「え、ヒョンあがり…っ??」
「わっ、わっ、嘘だろう!?」
「あんなにルールわかってなかったじゃん!」
みんなが騒ぎ立ててるから、僕が2番目に勝ち抜けしたんだってことに気がついて。パッと隣を見ると、Aちゃんは朗らかに笑ってた
「やりましたね!テヒョンさん!」
「わぁ〜!Aちゃん好きっ!!」
ギュッと抱きつくと細い体が傾いて、トン、と後ろに倒れ込む。一抜けしていたユンギヒョンが彼女を慌てて支えて、また低い声で「もう抱きつくのやめろって」と言った
なんとなくジニヒョンから視線を感じて、ヒョンに目を向けたけど、すでにヒョンはゲームに夢中になってて。
____気のせい?
首を傾げる
「…わぁ、Aちゃん、どうしてビリになっちゃったの」
結局僕についていてくれた彼女がビリになって
「テヒョニヒョンに教えてたからですよ、」
なんてジョングガが僕を見た。ナムジュニヒョンは「全く、仕方ないな、」なんて笑って。
「…ゴメンね、」
後ろから抱きついてそう言うと、体をビクつかせながら「テヒョンさんが勝てて良かったです」と微笑む。わー、どこまでもいい子!
それからAちゃんがジニヒョンに連れられてしまったので、手持ち無沙汰にジミナに近寄ると、クスクス笑いながらジミナがこう言った。
「テヒョナ、」
「?」
「あんまりAちゃん苛めちゃダメだよ、」
____僕が欲しくなっちゃうでしょ?
「っ、ジミナ?」
「可愛いよね、Aちゃん」
僕もあの子にリボン結んでおきたいなー、なんて
そう言う親友の目は
本気だった
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます! (2019年12月19日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます!!楽しく読ませて頂いてます! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!2編も楽しみにしていただけると嬉しいです!頑張ります! (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです!引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります!ご愛読ありがとうございます! (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年10月11日 23時