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＿＿＿＿ホソガはね、
みんなの笑顔の元なんだ。
本当に楽しそうに笑うし、気分が落ち込んでると自分がおちゃらけて笑わせてくれる。いい奴なんだ。
それでいて誰よりも自分に厳しくて。いつも自分と闘っていた。みんなのために無理してる部分もあったと思う。それでも彼は、笑い続けていた。
ソクジニヒョンは憔悴しきった僕に寄り添ってくれた。そして誰よりも強くいてくれた。そんな彼がホソガに会っていたと知った頃に、意識不明になって＿＿＿＿
「…大事な弟、ジミンまで夢の世界に奪われたときには、死んだ方がマシだとさえ思ったよ、(笑)」
「せんぱ、…っ」
「こっちに残って、自分が悪魔を探そうと決めた。…ジョングガには、辛い思いをさせてしまったけど、その選択に間違いはなかったと思ってるよ」
＿＿＿それで、僕からも質問、いいかな。
先輩はそう言って微笑んだ
「君の記憶の中で＿＿断片的で構わないよ＿＿よく脳内に浮かぶ光景はあるかい？例えば橋や建物や、公園、なんだっていい」
「…悪魔を探す手掛かりに、私の記憶が関係していると…っ？」
「察しが良くて助かるよ」
一体なんだと言うのだ、私の記憶が、どうしてこの世界に関係するの？
どうして思い出せないの？
またグラグラと頭の中が揺れて、「…ｯ、や、」と小さな声が漏れた。
「…時期尚早というには、僕たちはあまりにも待ちすぎた＿＿＿」
私の体を支えながら、先輩がそう呟いた。
「辛いと思うけど、僕たちに手を貸してくれるのならば思い出してもらわないと困る。俺は必ず、ホソガを連れて帰らなきゃならない、」
「ｯ、…！」
＿＿＿＿＿"私たちの力不足で、二つの世界の均衡を保つのが難しくなってしまった、"
…おとう、さん…？
＿＿＿＿＿"Aだけはなんとしても助けないとｯ…あなたは悪魔が手出しできない彼方の世界で生きるの、"
お母、さん…っ？
＿＿＿＿＿"そしてその時が来たら、Aが世界を守るのよ…っ？"
「ｯ…わからない、…わかりません、っ」
「Aちゃん、」
「そんなこと言われても、わかりません、！私だって、いきなりこんなことになって混乱してるのに…っ、なんで私、自分のことなのに何も覚えてないのでしょう、っ…両親の声は聞こえるのに、顔も、家のことも、何もかも思い出せないんです…！」
ボロボロと涙を流すと、先輩は仕方ない、と言う風に肩を落とした。
「…ごめんね、Aちゃん」
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mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです！楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます！ (2019年12月19日 22時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます！！楽しく読ませて頂いてます！ (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！2編も楽しみにしていただけると嬉しいです！頑張ります！ (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです！引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります！ご愛読ありがとうございます！ (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年10月11日 23時
