17 ページ17
.
五年前に謎の失踪を遂げたホソクさん。それを追いかけるようにソクジンさんが夢の世界に連れて行かれた。
ジョングクさんはソクジンさんがパンドラの匣を開けたあの日、初めて夢の世界に連れて行かれて、彼を探すようにホソクさんに言われた。
「…ジミンさんやテヒョンさんたちは一体いつから夢の世界にいってるの?」
「俺が引き込んだんだ、ヒョンに会えたって話をして、だから4年半前くらいから。ユンギヒョンも同じ」
「そして3年前、ジミンさんがパンドラの匣を開けた…」
「うん、今わかってるのは、あの夢の中にホソギヒョンが捕われていて、ジニヒョンとジミニヒョンが言えない秘密を抱えてて戻って来れない。そして一週間前、ナムジュニヒョンが消えた。」
グクくんは弱々しい声を絞り出した
「あの出口、……もしかして先輩は通らないという選択をしたの、?」
_____"証明したのが、ナムジュニヒョンだよ"
掴み所のないテヒョンさんが、いつになく真剣な顔をして言ったあの言葉。
「通らずに夢の世界にいることもできるのか、はたまた戻って来れなくなるのかを身をもって確かめた、ってこと…っ?」
グクくんは小さく頷いた。
「俺がやります、って言ったのに。ヒョンは出口が閉じるその直前で、俺を中に引き入れて、自分が夢の世界に残った…っ、」
"大事なマンネを置いていけない"、そう言って____
「…っ、」
「俺のせいなんだ、ヒョンが戻れなくなったのはっ、」
ハァ、いや、ごめん、俺がクヨクヨしてる場合じゃないな、とグクくんはコップの水を飲み干した。
「ヒョンの日記帳にAの名前を見つけた。ヒョンは貴方を探すように書いてた、」
「っ、…」
実はそのことが一番引っかかっていた。なぜ私なのか。親しい関係だったわけでも、心理の専門家でもない。
でも、わからないけど、あの人たちも、今目の前にいるグクくんも、放って置けないと思った
「…ホソクさんも見つけないとだし、ソクジンさんたちも連れて帰らなきゃ。」
「え、」
「私、自分になにができるかわからないけど、…っ、助けになりたい、」
そう言うと、グクくんが目を真っ赤にして私の手を握りながら俯いた。小刻みに震える手に彼が泣いてるんだって気がついて
私はそっと彼の背中をさすった。
595人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mila.(プロフ) - BeBeさん» BeBeさん、コメントありがとうございます。とっても嬉しいです!楽しんでいただけて書いて良かったなあと思います(笑) 本当にありがとうございます! (2019年12月19日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
BeBe(プロフ) - ファンタジーものは好みではないのに、この作品はすごく面白くて、お話の中に入り込んでしまいます!!楽しく読ませて頂いてます! (2019年12月17日 14時) (レス) id: e6e2536d94 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - キムさん» わあ、とっても嬉しいお言葉ありがとうございます!2編も楽しみにしていただけると嬉しいです!頑張ります! (2019年10月29日 22時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
キム(プロフ) - mila.さんのもう一つの作品を読んでこれを読み始めました。世界観がとても好きでわかりそうでわからないこの物語の内容がとても好きです。読んでたらなぜか自然と涙が出て来ました。作者さんが書く文章や言葉の選びはとても心に響きます。これから2編読んで来ます。 (2019年10月28日 18時) (レス) id: dd11077a9f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - さなさん» ご感想、とても嬉しいです!引き続きハラハラドキドキするようなお話が書けるように頑張ります!ご愛読ありがとうございます! (2019年10月24日 12時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mila. | 作成日時:2019年10月11日 23時