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九十二、お誕生日準備 ページ22

「Aちゃん、そんなに睨んでいるの?」
此処は探偵社御用達のうずまきではなく、こ洒落た喫茶店。
日が当たる窓際のいい席に、A と従兄の凪夜が向かい合って座っていた。
Aは親の仇でも見るように、眉間に皺を寄せ、厳つく凪夜を睨みつけていた。
「兄さんの一人称は確か「オレ」だったよね?」
何故そんなことを聞くのかと、思いながらも凪夜は頷いた。
「間違っても「ボク」とか「モエモエキュン」とか言ってハートを出させるような傍迷惑なことさせないよね?」
「何を言っているんだい?そんなこと言うはずがないだろう?」
「そうよね〜」
冷たい返事。
そして、「次見つけたら滅多刺しにしてやる」と小声の脅迫もしっかり聞こえた。
一体何があったのだ。
「で、Aちゃんを呼んだのには理由があります。
分かっていると思うけど」
「おばぁちゃんの誕生日でしょ?」
正解だと指をパチンと鳴らす。
「そう、で、俺からのプレゼントは此方」
鞄から真っ白な封筒を取り出し、開けてみてとAに差し出す。
「・・・コレッて」
封筒からチケットを取り出し驚く。
Aの反応に満足そうにニヤリと笑う。
眼鏡もキラリと輝いた。
「凄い!これどうやって手に入れたの!!」
「フフフ、オトモダチが一杯いるから、それを使ってね」
「いいじゃん。絶対喜ぶよ!
いいなぁ。私は何にしよっかな〜」
「それはAちゃんの分だよ」
「はッ!?」
突然の爆弾発言に先ほどの倍以上驚く。
もう一度チケットを見ると、「椿A様」と刻まれている。
「ありがとう。凪兄さん大好き!!」
「なぁに、これ位なんてことはないよ」
爽快感溢れる笑みを零す。
背後から輝き過ぎない、上品な煌めきが溢れる。
「さぁ、Aちゃんの魅力が最大限に引き出されるドレスを買いに行こう!」
こっちが本当の目的だったのではと言う位に輝いている。
流石ブラコンならぬカズコン。
Aも強く頷き、二人は喫茶店を後にした。

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 24ページ 空気を纏う祖母に とありますが話の流れ敵には 祖父 ではないでしょうか? (2021年4月23日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» おめでとうございます。今年ものっぺり更新ですがよろしくお願いします。 (2019年1月2日 16時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年も夢主可愛いですね! (2019年1月2日 8時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 柚湯さん» 乗り物って自転車以外酔っちゃいますw。コーヒーカップとかヤバイです。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» 私も運転が激しいのは・・・。吐きますね。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2018年3月26日 23時

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