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赤ずきん に ページ3

「遅いなぁ」
おじいさんは、赤ずきんを待っていました。
少し前に連絡があったのですが、まだ来ません。
チラチラ窓から外を覗きます。
「はッ、若しかしてナオミに何かあったンじゃ・・・」
おじいさんは、孫の赤ずきんが大好きです。
目に入れても痛くない程に。
若し、赤ずきんに何かあったら、この世界は、お母さんとおじいさんで火の海になってしまいます。



「あら?どっちらでしたっけ?」
分かれ道、右が左か判らなくなってしましました。
「おじいさんの家は右じゃない?」
何処からか声が聞こえました。
「右・・・左にしましょう」
不審に思い、声とは逆の道を歩きます。
声はクククッと小さく笑いました。



一寸前のことです。
「前回は家に乗り込んだら、酷い目に遭ったから、ダミーの家を用意した」
前回、赤い着物の女の子を狙っていました。
おばあさんに半殺し遭い、ボロボロで逃げだした。
先回りした筈なのに、遭遇してしまい瀕死の状態になったことがあったのです。
今回は失敗しないように家まで作りました。
もっと別のことをすればいいのに残念ですね。



赤ずきんは進みます。
久しぶりに行くので、不安が一杯です。
さっきの道やはり、右の方がよかったかしらと呟きました。
ジャッリっと地面を踏みつけます。
「あッ」
赤い屋根。こじんまりとした家が見えました。
ポケットから紙を取り出しました。
其処には、おじいさんの家の特徴が書かれていました。
「赤い屋根。大きくない家。・・・此処ですわね」
アバウト過ぎて、大抵の家に当てはまりそうです。
赤ずきんは、ドアをノックしました。
返事がありません。
ドアノブを捻ると飽きました。
おじいさんこんなに不用心でしたっけ?
疑問が浮かびました。
「おじいさん」
呼んでみても返事はありません。
返事が出来ない程に具合が悪いみたいです。



「遅い。幾らなんでも遅い」
ゴホゴホ咳き込みながら呟きます。
あんまりに遅いので、おじいさんはベッドから出て、
お母さんに連絡をしました。



「は?まだ、来てない?」
会議も終盤の時に電話が掛かってきました。
鬱陶しそうに、画面をみたら、おじいさんからでした。
すぐさま、出ました。
上司からマナーがうんたらは、無視しました。
「うん、了解すぐ見つける」
電話を切り、上司を睨みつけます。
「ここらで、一番騒ぎを起こしている狼の軍団は?」



「おじいさん、此処ですの?」
やっと、おじいさんの自室を見つけました。
ベッドには大きな膨らみが、寝ているのでしょうか。
「赤ずきんかい?」
声が何時もと大分違う気がしました。

赤ずきん さん→←赤ずきん



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 谷崎潤一郎   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - 24ページ 空気を纏う祖母に とありますが話の流れ敵には 祖父 ではないでしょうか? (2021年4月23日 14時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» おめでとうございます。今年ものっぺり更新ですがよろしくお願いします。 (2019年1月2日 16時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - あけましておめでとうございます!今年も夢主可愛いですね! (2019年1月2日 8時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
ドットコム(プロフ) - 柚湯さん» 乗り物って自転車以外酔っちゃいますw。コーヒーカップとかヤバイです。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: e6a479853a (このIDを非表示/違反報告)
柚湯(プロフ) - ドットコムさん» 私も運転が激しいのは・・・。吐きますね。 (2018年10月20日 22時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柚湯 | 作成日時:2018年3月26日 23時

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