【文豪ストレイドッグス】女性博愛主義の彼女 Ver,３

バンド　場を支配する奏者【プロデューサー】 ページ16

此処は日本のどこかに在るとある事務所。

「今日は一体どんな集まりなんでしょうか」
目を引く白髪のボーカル担当―中島敦。

「なんでしょうか？僕たちに食レポのお仕事でもきたのでしょうか？」
人懐っこい笑みを浮かべたドラム担当―宮崎賢治。

「食レポ！きき湯豆腐ならできる！！」
目をランラン輝させる可愛らしいキーボード担当―泉鏡花。

「否、メンバー全員呼び出された位だし、重大な事じゃないのかな？」
耳にピアス、一番バンドマンらしい見た目のベース担当―谷崎潤一郎。

「遂に私たちがメディアに出るとか〜」
メンバー最年長で飄々としたギター担当―太宰治。

「事務所たんてい」に所属するとあるグループが呼び出された。
だが、まだ一人足りない。
メンバーが話しているとドアが開き、髪を靡かせた女性は入ってきた。

黒髪に金の蝶の髪飾りがよく似合うマネージャー―与謝野晶子。

「時間がないから、手短に説明するよ」
そこそこ有名になってきたから、某有名サイトにメンバーの紹介ＰＶ を作るらしい。
「で、今日は特別ゲストを連れてきた」
バアアアァン！！
ドアが勢いよく開く。
全員がそっちへ注目する。
「本日限定のプロデューサーさ！」
「初めまして。事務所たんていの皆さん」
そこにはワイシャツにカーディガンを羽織り、両腕の部分を前で結んだ、テンプレートなプロデューサーファッションをした女性が爽やかに挨拶した。
「否、Aちゃん！！初めましてじゃないでしょ！！
君もメンバーの一人でしょ！？」
潤一郎がすぐさまツッコミに入る。

実は彼女集められたメンバーの一員、ＤＪ―椿A。

そして、潤一郎とは恋人である。
「いやだな〜潤一郎君。今日の私は【ＤＪA】じゃなくて、只のしがない【AP(プロデューサー)】だよ」
ムフフと笑った。

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