【オリジナル】twins cherry－２つのさくらんぼ－*１* (ページ4)

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＃４ページ4

｢ただいま～｣

って言っても、ペットの三毛猫･マロしかいないんだけどね。
そう思いながら私は私服に着替え、キッチンに向かった。

｢今日はー……、オムライスにしよっかな｣

私は冷蔵庫から材料を取り出し、手早く作業を進める。そして今回はいつもより上手く出来たから写真を撮り、棚からキャットフードを取り出して専用のお皿に適量を出した。

｢マロー、ご飯だよー｣

マロはベッドで眠っていたが、すぐに目を覚ましてご飯を食べ始め、私が食べ始める頃には既に食べ終えていた。

｢相変わらず、マロは食べるのが早いなぁ……｣

私は夕食後、皿を洗ってお風呂に入った後にマロのブラッシングをする。マロの毛は毎日ブラッシングをしているからか、いつもサラサラだ。
マロが眠った後、私は自室でパソコンを立ち上げてブログを更新してベッドに入って眠ったのだった。翌日、校門を抜けてげた箱に向かっていると。

｢――る～なちゃんっ♪｣

｢きゃあっ!! だ、誰!?｣

｢僕だよ～♪ おはよっ！｣

突然後ろから飛びつかれ、振り返るとニコニコの笑顔の春翔くんがいた。

｢いきなり抱きつかないでよっ、彼氏じゃないんだから!!｣

｢え～……あ、桃花！おはよーっ！｣

｢おはよう！あれっ、琉奈と登校してきたの？ラブラブぅ～♪｣

｢ち、違ッ……!! 付き合ってないから!! ねっ、春翔くん！｣

私は春翔くんに同意を求めたが、春翔くんは目を逸らして何も言わなかった。

｢……にしても冬翔まだ来ないねー、今日も遅刻？｣

教室で冬翔くんを待っていると、桃花が腕を組んでそう言う。その時、教室のドアが静かに開いた。

｢あっ、冬翔！今日は遅刻しなかったね、どうしたの？｣

｢あー……何か早く目が覚めたから｣

｢そう言えば２人って、一緒に暮らしてないの？｣

双子なのに一緒に登校しないなんて……。

｢２人で暮らしてるけど、冬翔起きるの遅いし待ってたら僕も遅刻しちゃうもん｣

なるほど、だから別々に……。

｢冬翔、今度から遅刻しないように１日中起きてればー？｣

｢あぁなるほど、その手があったか｣

『ダメだから!!』