【オリジナル】twins cherry－２つのさくらんぼ－*１* (ページ12)

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＃４ページ12

｢あのさ……２人で花火大会、行かない？｣

｢！うん、もちろん行く!!｣

そう言った瞬間自信なさげな春翔くんの顔は、花が開花したかのようにぱぁっと明るくなった。
春翔くん、表情コロコロ変わって面白いなー……。

｢よかった～！ムリって言われたらどうしようって思ってて……｣

｢大丈夫だよ、私いっつも暇だからいつでも遊べるし！｣

｢じゃあ、この前の待ち合わせ場所でいい？｣

｢うん！じゃあ食べ終わったし、店出よっか！｣

私達は割り勘で会計を済ませ、店を出た。

｢琉奈ちゃん、今日は色々とありがとね！｣

｢ううん、大丈夫だよ！私……好きだし、春翔くんの事｣

｢!! そ、それって……｣

？私……何か変な事言った??

｢……いやっ、何でもない!! じゃ、じゃあね琉奈ちゃん！｣

そう言って春翔くんは走っていった。翌日、私は桃花に昨日何かあったかを聞かれた。

｢で、昨日春翔と何かあった!?｣

｢桃花……私ッ……｣

｢うん？どしたの、お腹痛いの？｣

｢違うよ。何かさ、最近胸が苦しくなるの。特に、春翔くんといる時とか。これって――｣

｢恋だね。……はぁ～っ、やっと気づいた!! 遅いよ琉奈～！で、昨日どうだったの!?｣

｢進展なのかは分からないけど、夏休みの花火大会に一緒に行こうって……｣

｢よかったじゃん!! じゃあさ、告白……しちゃえば!?｣

｢え!? で、でもっ……｣

｢春翔、絶対に琉奈の事好きだもん!! フラれる訳ないよ！｣

｢そうかなぁ……？じゃあ私……、頑張って告白する!!｣

｢……うん、頑張れ!! 私、応援してるからね！｣

そう言って桃花は教室に戻っていった。