十二人目 ページ13
ASide
しばらく経つと…何処からかプロペラの音がかすかに聞こえてきた。
先程見た怪しい男の方を見るとドローンがその男の周りを回っていた。
ドローンの動きからするとこちらには気づいていないみたいだ。
しばらくスコープ越しに様子を見てるとドローンに気を取られている男の真後ろに緑色のフードをかぶった男が立ち…
目にも見えぬ速さで男を刺し殺した。
『!?っ…ガッチさん！さっきの怪しい男が殺された!!』
おそらくドローンにカメラが付いていてそれで場所が特定されたのだろう。
ガッチさんからの返事が来ない…と思ったら電波が妨害されてるらしく声が届いていないようだ
レトさん達をも上回るハッキング技術…困った…
取り敢えずまだこちらには気づいていない……
なら……ピュンっ！ ……
私はサイレンサーをつけた小型ライフルでドローンを撃ち落とす。
ドローンに気を取られていて気づかなかったが緑色のフードの男はいつの間にか屋上から消えていた。
…まずい、もしかしてバレたか？
私はすぐにこの場から立ち去ろうと立ち上がろうとした…
??「Freeze(動くな」
といきなり喉元にひんやりした物が突きつけられる。
恐らくナイフだろう。
『……っ………』
後ろ側から回り込まれるように突きつけられるてるので顔が全く見えない…。
??「今日は誰を殺りに来たんスか？…場合によっちゃ〜見逃してやってもいいっスよ」
『…………………………殺してください』
仲間を売ることはしない、情報も流さない。
みんな…ごめん………
すると…突如目の前から緑フード男が現れた。
え？ここ軽く二十階は超えるんですけど…
もしかして飛び移った？だったら相当の化け物なんですケド…
??「おん？ショッピ君まだ殺ってなかったんか？」
緑フード男は後ろの相手と思わしき人に声をかける
ショ「ちょっ…ゾムさん……はぁ〜…この人もしかしたら殺すのもったいないかもしれない逸材っスよ」
ゾム……聞いたことある…確か殺し屋界では有名な暗殺家だ
ゾ「へぇ〜ショッピ君がそんなこと言うなんて珍しいやん…理由は？」
ショ「ロボロさんが手配したドローンを一発で落としたんスよ」
え？それだけ？
ゾ「はぇ〜…それはすごいやん、一発じゃうち落とせないってイキっとった奴やろ？すごいやんけこの子」
なんだろう？
簡単には死なせてくれない気がする…
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作者名：天ノ命 | 作成日時：2019年5月1日 22時
