CASE．１１ ページ12
--Aside--
あれ、もしかして松田の銃、シリンダーストップあれだったりしたのか。
もしそうなら松田が撃った銃弾が的に当たらないことに納得がいく。
実は私自分が撃つ前に調子を流想にしてた松田とみんなが騒いでる間に座り込んでいる松田と松田の立っていたであろう場所から先にある的をしっかり見ていたのだ←視力2.0
なんでも私自身、松田は実技の成績だけは良かったから、的に当たらないわけがないと思っていた
しかし今的の方へ目を向ければ、無惨にも訓練開始時と何も変わるところのない穴すら空いていない的。これは松田自身の不調とかではなく、銃の方の不調だろう。
ﾊﾞﾗﾊﾞﾗﾊﾞﾗｯ
銃が分解され、部品が床に落ちて弾いた音が聞こえる
松田「あーーーー、やっぱシリンダーストップいっちゃってたわ！」
大声で呑気に言っている松田。
後ろの教官に気が付かないのか。
鬼塚教官は今にも怒鳴りそう。
鬼塚「松田ァ！？すぐに元に戻せ！！」
ほら、言わんこっちゃない。
降谷「A、何もそんなに哀れんだ目で松田を見なくてもいいんじゃないか。」
いつから後ろにいたのか、零が顔を覗き込んできた。
『近い。それと哀れんでなんかいないわ。むしろ尊敬してる。』
降谷「ああ、悪い。にしても何だ、尊敬の割にはシワ、すごいぞ。」
とピンポイントで眉間を弾いてきた。
この男は何なんだ。デリカシーとやらはないのか。
仮にも女の子にそんなことでも言ってみろ。ボコされるぞ。
なんてふざけて考えていたが。
降谷「怒ったのか。」
なんだ、急に。この男のはわかっていて少し力を強めたのか。
『別に。怒ってなんかないし、逆に零もそんな悪ノリみたいなことするのかって思って…』
これは事実である。
降谷「そうか。しかし、Aからみた俺は一体どんな奴なんだ？俺だって悪ふざけくらいするさ。」
ここはいっそ思っていることをすべて話してしまおう。
『零のことは、私はずっと堅物の金髪ベビフェゴリラで私より勉強できないのに負けず嫌いですごい表情筋仕事してない奴……だと思ってるわ。なんか間違ってる？？』
零の方を向くと、なんかすごい…目が点になってる。
すると何かを思い出したのかのようにいつものベビフェに戻って、
降谷「誰がベビフェゴリラだ！
しかし、もうずっと一緒にいるのにそんなふうに思われていたなんてな、」
『何、悪い…？』
急に笑い出すもんだから、こっちが恥ずかしくなる
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作者名：破天荒 | 作成日時：2022年5月28日 17時
