CASE.10 ページ11
--Aside--
『はぇ??』
これが私の発した声だということに気がついたのは随分あとだった。
我ながらなんて間抜けな声なんだろうか。
にしても、本当だ。鬼塚教官に怒られたことにムキになったのか、はたまたマグレか。
私が撃ったであろう的のド真ん中には綺麗に銃弾一つ分の穴だけが空いている。
それにぼーっしてみていると、なんだか私の頭が重い。
これはヒロの重みか、はたまた零か。
二つに一つとは、まさにこのことだと思った。
私の頭に乗せられているであろう手の主を見ようと顔を上げれば、ヒロと零の二人が私の頭を撫でていた。心のなかではすごくびっくりしていた。
なぜならヒロは何時も何かあれば頭を撫でたりしてくれたけど、零は数えるくらいしか撫でてもらったことがなかったからだ。
諸伏「さすがAだな。零よりも打つのがうまいなんて、Aは将来有望だな!!」
降谷「Aに抜かされたのは悔しいが、すごいな。A。」
イケメン(?)な幼馴染二人に褒められると流石に明日槍でも降るかな。なんてふざけたことを考えていた。
そんな中、同じ教場の人が松田になにか言っているのが聞こえた。
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作者名:破天荒 | 作成日時:2022年5月28日 17時