6枚の桜の花びら【警察学校組】 (ページ2)

今日:10 hit、昨日:14 hit、合計:11,207 hit

CASE．１ページ2

--A side--

　『ねえ、ヒロ
　なんで零顔あんなに怪我してるのかしら』

諸伏「昨日の夜に同期の人と殴り合ってたみたいだけど。」

　『みたいってことは、ヒロが零の手当してあげたのかしら』

諸伏「そうだよ。
　昨日夜中にゼロが部屋に来たときはびっくりしたよ」

　『なんで零はああも喧嘩っ早いのかしらね』

顔が傷だらけになっている幼馴染を見て、呆れた顔をした。

　「鬼塚教場気をつけぃ！！」

萩原「へっくしゅ」

今誰か絶対くしゃみしたな
まあ、そんなことはどうでもいい。

鬼塚「ん？
　どうした？松田と降谷…その顔…」

と教官が昨日殴り合ってできたであろう顔の傷に気が付き反応した。

松田「聞きたいっスか？」

鬼塚「あぁ是非お聞かせ願いたいねぇ」

教官がそう言うと、伊達が「実は…」

伊達「昨日、自分の部屋にゴキブリが出まして。
　その二人にも手伝ってもらったんですが、

　退治することに夢中になりすぎて、
　机に頭をぶつけるわ、
　立てかけていたベッドが倒れてくるわで散々な目に会いまして…」

と嘘なのだがまるで本当なあったのかのように話を始める伊達

　 (今思いついたのかしら、そうだとしたらすごいわね)

なんてのんきに考えていたら、

伊達「とはいえ大事な学校の備品に傷をつけてしまったということで、我々鬼塚教場は一周多く走ってきます！」

　「行くぞ！」

　「「オウ！！」」

　『ええぇ』

え、ちょっとまって！？
完全に巻き添えを食らったわ…

　「お、おい、まだ話は…」

といっている教官に気がついているのかいないのかは定かではないが、「１・２！１・２！」という声を出しながらグラウンドを走り出した。