痛みは快楽へ。 ページ8
「や、めろ」
「やめろぉ?はは、楽しくてやめらんねえわ」
そんな自己中的な意味不明すぎる理由で適当に流され、僕の抵抗は無意味なものに早変わりした。
「っ、あ」
そしてまた首筋を強く噛まれる。
痛いはずなのに痛覚より先に快楽が身体中で電流が走ったかのようにビリビリと広がっては戻っていく。
これで何度目だろうか。
何度も何度も首を噛まれ何度も何度も背中を傷つけられ何度も何度も…。
幾度となく真っ白な肌に傷が増え続け止まることのない手によって貧弱した僕は抵抗する力もなくなってしまった。
「はっ…あぁ…ッ」
苦しいはずなのに、痛いはずなのに、僕の口からはだらしなく涎が垂れ声が漏れる。
どうして僕はこんな状態で生きているんだろう。いっそのこと死んでしまいたい。
一瞬だけ止まった手に少しだけ期待をした。
止めてくれる、ではなく殺してくれる、と。
しかし違った。
それは大きく大きく快楽が膨れ上がりし爆発そうなほどに痛いものだった。
「っ…あああぁあ…ッッ…!」
両方の太ももをざくり、そしてまたざくりとナイフで刺され、太ももに力が入らなくなる。
「あ、ぁ…」
助けて
誰でもいいから、この悪夢から覚まさせて
「だーれもお前なんか助けてやんねえよ」
ヒャハハハ!と不気味に天野は笑い、ついに僕の心臓に血塗れたナイフをたてた。
あぁ、僕、死ぬのかな。
天国はどんな景色なんだろう。
お花畑なのかな、いい匂いがするのかな。
死ぬ前提で呑気なことを考えながら、そっと目を閉じようとした。
その瞬間、
「__こりゃ君ら退学決定やな」
聞き覚えのある声が聞こえた。
終わり ログインすれば
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ぴくぴく - 続きが良ければ見たいです! (2021年7月31日 21時) (レス) id: 5d7df066e9 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。ご迷惑でなければ続きがみてみたいです。出来ればでいいので!! (2020年5月11日 9時) (レス) id: b50ce67a04 (このIDを非表示/違反報告)
Iris(アイリス)@サブ垢(プロフ) - ラブさん» あああ…ありがとうございます(´;ω;`) (2019年7月21日 18時) (レス) id: 5bc1173d93 (このIDを非表示/違反報告)
ラブ - アアアアナニコレエエエエめっさいいやん.......ちゅき (2019年7月6日 9時) (レス) id: b98e8ac430 (このIDを非表示/違反報告)
Iris(アイリス)@サブ垢(プロフ) - ふうさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙この作品を見てくださる方様のほうが神様です…!!そう言って下さると嬉しいです(泣)ありがとうございます! (2019年5月28日 23時) (レス) id: 5bc1173d93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Iris(アイリス) x他1人 | 作者ホームページ:( ˘ω˘ )スヤァ… ( ˘ω゜)… ( ˘ω˘ )スヤァ…
作成日時:2019年2月7日 2時