無能は無価値な存在。【wrwrd!】

我々だ。 ページ7

「なんで唄方くんのところに行くんや？」

「これを見て欲しいんやけど」

俺は××倉庫から全く動かない唄方くんの位置をシャオちゃんやトン氏に見せる。
シャオちゃんたちは「？」とこれがなんだというように不思議そうに見ている。

「唄方くん、ここから微動だに動かへんねん。もしかしたらか襲われてるかもな、ってグル氏が言ってるから向かおうって話や」

「…なるほど。××倉庫っすか。俺は行ってもいいですけど他の先輩達はどうするんすか？トン先輩とか忙しそうっすよ」

ショッピくんにそう言われて1度トン氏の姿を確認してみる。
そこには書類を抱えて忙しそうに動き回っているトン氏がいた。

トン氏は書類や資料、提出物の確認、メンバーのまとめ役としても大変忙しく必要な存在で遊びに行くことさえもままならないブラック企業のような状態になっているトン氏に「行こう」とはさすがに言えない。
自分のやることに意識がいって僕らが話していることになんて見てもいないだろう。

「トン氏は…パスするか。全員を連れていくって訳やないからいけるやつだけ」

「らしいっす。いけるひと〜」

「お？暇やし行くわ」

「俺は行ける」

「微妙やけどもうちょいでここの本棚整理終わるから少し待ってくれれば」

「なんか心配だし僕も行くよ〜」

「行ける」と名乗り出たのはシャオロン、エミ、ゾム、ペ神そしてグルッペンとショッピくんと俺の7人。7人いれば大丈夫だろう。


「んじゃ行くか。速攻やで、エミ急げ〜」

「えええ、ちょまって、早い！…あああ！」

「早く〜、置いてくぞー」

「急かさんといて！」

痛みは快楽へ。→←倉庫内。

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