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倉庫内。 ページ6

ギシギシと僕の身体を緊縛する縄が痛くて、思わず呻きを出しながら目を覚ます。
ここはどこ、だろう。
辺りは暗く目元に違和感があった。
恐らく目隠しでもされているんだと思う。

少しでも動けないかと試みるが、全く身体は動かない。指先が辛うじて動くぐらいだ。

「…っ、クソ」

逃げられない事に恐怖感を覚えつつも、諦めずに身体を捩って抵抗する。だがやはり一向に動ける気がしなかった。

半ば諦めていると、ギギィーッとドアが開くような音と同時に、「無能力者Aくん、目覚めた?」という声が聞こえて、思わず肩をビクッとさせる。

気配的に一人だけではなく数十名いる。
これから一体何をされるというのだろう。殴られる?蹴られる?殺される?

最悪の場合、殺される可能性だってある。
なのにどうして僕はこんなにも冷静なんだろう。余りにも冷静さを乱さない自分に呆れる。

「はは、目隠しもされてるし口枷もついてるしな…なんもできねえのは可哀想だから、せめて目隠しと口枷は外してやるよ」

と、同時に目隠しと口枷が外され、真っ暗だった視界に色がつき明るくなる。
途端の事だったため目をギュッとさせて、しかっりと目を開く。

目の前の人物を咄嗟に睨む。
俺はその見覚えのある顔に目を見開いた。

コイツは…紛れもない、天野 カイだ。
なぜコイツがこんな事を?…ああ、コイツの表上はあんなんだが、裏はこんなって事か。

「ははっ、俺が誰か分かったって顔してるな。お前をこうしたのも紛れもない俺だ」

天野は滑稽だとでも言うようにニヤッっと笑ってはまた言葉を紡いだ。

「お前、これから何されるか分かるか?」

「……知るか、そんなの」

「だろうな。それはな…」

恐ろしいぐらいに口角を釣り上げた瞬間、コイツの唇が僕の唇に重なった。
それと同時にヌルヌルとした舌、そして水と、何か分からない薬のようなものが口内へ侵入する。

気持ち悪い。

僕の頭はこの言葉だけで埋まっていた。
抵抗したいのに両腕をキツく縛られて抵抗できない。今僕に出来ることは、「んぐ…っ…ぅ」と声を漏らすだけ。

水と一緒に喉の奥へと錠剤がスルッと入っていく。それと同時に天野の舌と唇は離れた。

「ゲホッ…はぁ、なに、飲ませた…?」

「それはこれから分かる」

天野が悪巧んだ笑みをした。

我々だ。→←一方その頃。



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ぴくぴく - 続きが良ければ見たいです! (2021年7月31日 21時) (レス) id: 5d7df066e9 (このIDを非表示/違反報告)
いつき(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです。ご迷惑でなければ続きがみてみたいです。出来ればでいいので!! (2020年5月11日 9時) (レス) id: b50ce67a04 (このIDを非表示/違反報告)
Iris(アイリス)@サブ垢(プロフ) - ラブさん» あああ…ありがとうございます(´;ω;`) (2019年7月21日 18時) (レス) id: 5bc1173d93 (このIDを非表示/違反報告)
ラブ - アアアアナニコレエエエエめっさいいやん.......ちゅき (2019年7月6日 9時) (レス) id: b98e8ac430 (このIDを非表示/違反報告)
Iris(アイリス)@サブ垢(プロフ) - ふうさん» ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙この作品を見てくださる方様のほうが神様です…!!そう言って下さると嬉しいです(泣)ありがとうございます! (2019年5月28日 23時) (レス) id: 5bc1173d93 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Iris(アイリス) x他1人 | 作者ホームページ:( ˘ω˘ )スヤァ… ( ˘ω゜)… ( ˘ω˘ )スヤァ…  
作成日時:2019年2月7日 2時

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