【wrwrd!】*BL短編集*

【グル×ゾム】甘えたなアイツ ページ1

「グルッペンさんよぉ…ほんまに俺の事好きなんかぁ…？」


「はぁ…ゾム、少し離れろ」


さっきからベタベタと俺に触れては一向に離れようとせず、ずっと「好きなのか、好きなのか」と訊いてくる。


これで何回目だ。


まぁ、元はと言えば酒に誘った俺が悪いのだが、思ったよりゾムは酒に弱く酔いやすかったらしい。ゆっくり話でもしようと誘ったものの、今はそれどころではない。


「グルちゃーん、俺の事好きならさ、ちゅー、してや」


いきなり馬鹿な事を言ってくると思えば、俺を抱きしめてきた。早く寝かせないとな、なんて思いながら言葉を紡ぐ。


「はいはい、分かったよ」


素直にいいよと答える俺も俺だ。


心のどこかで、甘えたなゾムが可愛いと思う自分もいる。


ゾムの頬に手を添えて、優しく軽い口付けを落とす。ゾムは嬉しそうに笑って、「今度はもっと深いの」と言い始めた。


ふっと笑って、無言でそのままゾムの唇と自分の唇を重ねる。ゾムが自ら口を開けたので、それに便乗して中に舌をいれた。


「ん、んむ…っ…ふは…ぁ…」


ゾムの上顎を舌でなぞり、そのままゾムのと自分の舌を絡めさせる。


口を離す時には、ゾムの目はトロットロに蕩けていた。それを見て高揚心に襲われたが、それ以上はここでしない事にした。


俺が立ち上がると、続きは？と言いたげにじっとこちらを見てきた。


「さ、そろそろ寝よう。続きは寝室で、な？」


にっこりと不敵な笑みで返せば、ゾムはまた嬉しそうに笑った。


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とりあえずこんな感じです…
(甘えたなゾムさん好き)

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